過去ログ - ちなつ「この交差点の向こうに君がいるとしたら」
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/26(金) 17:19:53.62 ID:yW0akes/0
どうしよう、ふわふわした気持ちが止まらない。
あれからもう何日も経ってるのに……
地に足がついていない、っていうのはこういうことなんだ、って、凄くよく分かる。
でも、しょうがないよね。
中学に入学して以来、ずっと夢見たことが叶ったんだから。
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2
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/26(金) 17:20:35.61 ID:yW0akes/0
ちなつ「結衣先輩……」
その日、私は結衣先輩に手紙を書いた。
ごらく部で毎日のように会ってるわけだから、直接話せばいいだけかもしれないけれど、やっぱりこういうのは雰囲気が大事だもんね。
以下略
3
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/26(金) 17:21:25.09 ID:yW0akes/0
ちなつ「あの……」
だから、放課後、結衣先輩が一人きりで校舎の裏に来てくれただけで、私の胸は高まった。
それはもう、人生で一番心臓がドキドキしてるって分かるくらい。
以下略
4
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/26(金) 17:22:20.71 ID:yW0akes/0
少し困った表情で答えあぐねる結衣先輩。
はっ、危うく忘れるところだった。こんな時のためにあかりちゃんと練った作戦があるんだもん。
ちなつ「じゃ、じゃあ、こういうのはどうでしょう!?」
以下略
5
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/26(金) 17:25:26.60 ID:yW0akes/0
ああ、またあの時のことを思い出してた。
あの時、真剣な面持ちになった結衣先輩が、ふっと微笑んで、顔をあげて、それで……
何度思い出してもちょっとだけ恥ずかしくて、でも凄く嬉しい、そんな気分になる。
熱くなった顔を両手で覆って、しばらくはその余韻に浸かっていたけれど、でも、ずっとそうしているわけにもいかないよね。
目の前にある、ごらく部の部室の扉に手を掛けた。なんだか久しぶりのごらく部。
以下略
6
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/26(金) 17:28:25.42 ID:yW0akes/0
ちなつ「お、おはようございます」
京子「おお、おっはよーちなちゅ!」
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7
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/26(金) 17:29:55.55 ID:yW0akes/0
ちなつ「あかりちゃん」
ちなつ「明日ね、結衣先輩に告白しようと思うの」
以下略
8
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/26(金) 17:34:52.72 ID:yW0akes/0
ちなつ「直接言った方がいいのかな?それともお手紙の方が……」
あかり「それだったら、お手紙で結衣ちゃんを呼び出して、それで直接伝えたら?」
ちなつ「あっ、それロマンチックかも!」
以下略
9
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/26(金) 17:37:12.37 ID:yW0akes/0
ちなつ「そうよね、こんな大事なことすぐには決められないし」
あかり「ちゃんと考える時間があったほうがいいんじゃないかなぁ?」
ちなつ「そうね……」
以下略
10
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/26(金) 17:38:55.74 ID:yW0akes/0
そうだ、まずは真っ先にあかりちゃんに伝えよう。
あかりちゃんはいつも私の話を聞いてくれて、相談に乗ってくれて、いっぱいお世話になったから。
だから、どんな結果でも真っ先にあかりちゃんには報告しなくちゃ。
そう思ったから、結衣先輩に告白した次の日、つまりは昨日なんだけど、
学校であかりちゃんと二人っきりになったタイミングを見計らって私は切り出した。
以下略
11
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/26(金) 17:40:38.97 ID:yW0akes/0
あかり「今日はなにする?」
ごらく部のメンバーが全員揃ったところで、あかりちゃんがそう言った。
以下略
12
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/26(金) 17:42:57.44 ID:yW0akes/0
昨日はごらく部の活動がなくなっちゃって、本当は先輩と一緒に帰ったりしたかったけれど、
結局なんとなくあかりちゃんと向日葵ちゃんと櫻子ちゃん、っていうメンバーで帰ることになった。
だから、どうしても結衣先輩の声が聞きたくって、夜、私は結衣先輩に電話を掛けた。
以下略
13
:
名無しNIPPER
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2014/12/26(金) 17:43:07.66 ID:BKmcXTXMO
期待
14
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/26(金) 17:45:05.10 ID:yW0akes/0
ちなつ「先輩、今日の帰りは?京子先輩と一緒でしたか?」
結衣「いや、京子はなんか先生に呼ばれてるとか言ってたから一人だったけど」
ちなつ「そうだったんですか?だったら私がご一緒したのに!」
以下略
15
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/26(金) 17:50:44.53 ID:yW0akes/0
ちなつ「私も少し恥ずかしいですけど、でも」
ちなつ「やっぱり言った方がいと思います」
結衣「そうだね」
以下略
16
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/26(金) 17:52:12.42 ID:yW0akes/0
結衣「あのさ、皆に話しておかないといけないことがあるんだ」
京子「なになに?私が美少女だってことについて?」
結衣「んなわけないだろ」
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17
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/26(金) 17:54:39.25 ID:yW0akes/0
結衣「その、私とちなつちゃん、さ」
結衣「付き合い始めたんだ」
京子「……うぇっ!?」
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18
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/26(金) 17:59:04.45 ID:yW0akes/0
京子「はぁー、ちょっと前までおしめしてた結衣ちゃんも、もうお年頃なのねえ」
結衣「何だそれ」
京子「綾乃たちにも言いふらしに行こーぜ」
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19
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/26(金) 17:59:52.13 ID:yW0akes/0
あかり「あのね、あかり、櫻子ちゃんにツイスターゲーム借りたんだ」
結衣「ツイスターゲーム?」
京子「へー、さくっちゃん、いいもの持ってんじゃん」
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20
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/26(金) 18:00:18.44 ID:yW0akes/0
結局、その日の放課後はずっとツイスターゲームで盛り上がった。
まるで、私たちが付き合い始めたことなんてなかったかのように、いつも通りのごらく部。
唯一違うところがあるとすれば、前の私なら「結衣先輩に触れるチャンスよ!」とか思ってたはずだけど、
今はわざわざそんな風に考える必要もなくなった、ってことくらいかな。
だって今の私は、いくらでも結衣先輩に触れていいんだから。
21
:
◆K27FRRVqmQ
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2014/12/26(金) 18:02:35.04 ID:yW0akes/0
携帯電話を開く。画面には21:50と表示されていた。
結衣先輩が夜の10時に電話をくれると言っていたのが待ちきれなくて、
ちょっと前からベッドの上で正座して、携帯を閉じたり開いたりしている。
結衣先輩と電話で話せるというドキドキと、もしかしたらかかってこないんじゃないかという不安で、
1秒がとっても長く感じられた。
以下略
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