過去ログ - ちなつ「この交差点の向こうに君がいるとしたら」
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43: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 19:52:06.67 ID:yW0akes/0
京子「……ちなつちゃん」

京子「ちなつちゃんはさ、結衣のことが好き?」

ちなつ「……当たり前です」
以下略



44: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 19:53:05.82 ID:yW0akes/0
ちなつ「京子先輩は……京子先輩は、恋、したことあるんですか?」

京子「……ちなつちゃんは?」

ちなつ「……どういうことですか」
以下略



45: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 19:58:34.74 ID:yW0akes/0
京子「私は私の好きなようにするから」

ちなつ「いつもの京子先輩じゃないですか」

京子「だから、ちなつちゃんも自分の望み通りに行動してほしい」
以下略



46: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 21:17:31.73 ID:yW0akes/0
それから、ごらく部にいる間もずっと京子先輩に言われたことの意味を考えていた。
部活が終わって、家に帰って服を着替えていると、カレンダーが目に留まった。


ちなつ「あ……」
以下略



47: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 21:34:46.81 ID:yW0akes/0
結論が出ないまま、携帯を手にした。ほとんど無意識に電話を掛ける。


あかり「ちなつちゃん?」

以下略



48: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 21:45:23.61 ID:yW0akes/0
ちなつ「……ねえ、あかりちゃん」

ちなつ「恋ってなんだと思う?」


以下略



49: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 21:51:49.59 ID:yW0akes/0
あかり「でも、きっと幸せなものなんじゃないかなぁ」

ちなつ「幸せ、かぁ」

あかり「ちなつちゃんは、今、幸せ?」
以下略



50: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 21:59:36.65 ID:yW0akes/0
あかり「あかりね、なんだかちなつちゃん、無理してるみたいに見えるんだ」

ちなつ「無理?」

あかり「うん。だからね、ちなつちゃんには自分に素直になってほしいんだ」
以下略



51: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 22:02:11.81 ID:yW0akes/0
ちなつ「私が好きだったのは、本当の結衣先輩じゃなかったのかな」

ちなつ「うん、多分そういうことなんだよね……」

ちなつ「なんか、あかりちゃんと話して、ちょっとスッキリしたかも」
以下略



52: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 22:03:25.09 ID:yW0akes/0
電話を切って、ふぅ、とひとつため息をついた。
何だか、あかりちゃんには最初から全部分かってたみたい。
私がいつも目で追っていたのは結衣先輩ではなかったこと。
私が恋だと思っていたのは本当は恋なんかじゃなかったってこと。
私が好きだったのは、私じゃない“お姫様”と結衣先輩じゃない“王子様”の物語だったってこと。
以下略



53: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 22:06:28.66 ID:yW0akes/0
朝が来ても私はまだ迷っていた。
結衣先輩のこと。ごらく部のこと。
学校までの道を、考え事をしながら歩く。
結衣先輩に自分から告白しておきながら「やっぱり好きじゃなかったみたいです」だなんて言えないし、
ごらく部の空気を滅茶苦茶にしておいて「元のごらく部に戻りたい」なんて都合が良すぎるし。
以下略



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