過去ログ - ちなつ「この交差点の向こうに君がいるとしたら」
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47: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 21:34:46.81 ID:yW0akes/0
結論が出ないまま、携帯を手にした。ほとんど無意識に電話を掛ける。


あかり「ちなつちゃん?」

以下略



48: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 21:45:23.61 ID:yW0akes/0
ちなつ「……ねえ、あかりちゃん」

ちなつ「恋ってなんだと思う?」


以下略



49: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 21:51:49.59 ID:yW0akes/0
あかり「でも、きっと幸せなものなんじゃないかなぁ」

ちなつ「幸せ、かぁ」

あかり「ちなつちゃんは、今、幸せ?」
以下略



50: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 21:59:36.65 ID:yW0akes/0
あかり「あかりね、なんだかちなつちゃん、無理してるみたいに見えるんだ」

ちなつ「無理?」

あかり「うん。だからね、ちなつちゃんには自分に素直になってほしいんだ」
以下略



51: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 22:02:11.81 ID:yW0akes/0
ちなつ「私が好きだったのは、本当の結衣先輩じゃなかったのかな」

ちなつ「うん、多分そういうことなんだよね……」

ちなつ「なんか、あかりちゃんと話して、ちょっとスッキリしたかも」
以下略



52: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 22:03:25.09 ID:yW0akes/0
電話を切って、ふぅ、とひとつため息をついた。
何だか、あかりちゃんには最初から全部分かってたみたい。
私がいつも目で追っていたのは結衣先輩ではなかったこと。
私が恋だと思っていたのは本当は恋なんかじゃなかったってこと。
私が好きだったのは、私じゃない“お姫様”と結衣先輩じゃない“王子様”の物語だったってこと。
以下略



53: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 22:06:28.66 ID:yW0akes/0
朝が来ても私はまだ迷っていた。
結衣先輩のこと。ごらく部のこと。
学校までの道を、考え事をしながら歩く。
結衣先輩に自分から告白しておきながら「やっぱり好きじゃなかったみたいです」だなんて言えないし、
ごらく部の空気を滅茶苦茶にしておいて「元のごらく部に戻りたい」なんて都合が良すぎるし。
以下略



54: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 22:08:17.07 ID:yW0akes/0
結衣先輩には、思ったままのことを話そう。
優しい先輩は私の恋愛もどきに付き合ってくれたけれど、きっとこれが恋じゃないことは分かってくれるはずだから。
だから今の私の気持ちを全て伝えて、結衣先輩の気持ちも全部聞いて、
二人とも笑っていられる関係にならないと、きっといつか後悔する。
京子先輩には謝らなくちゃいけないな。
以下略



55: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 22:10:17.29 ID:yW0akes/0
「ちなつちゃん!」


交差点を渡りきった私を聞きなれた声が呼ぶのが聞こえた。
足を止めて振り返ると、ちょうど信号が変わって車が走り出していた。
以下略



56:名無しNIPPER[sage]
2014/12/26(金) 23:14:16.80 ID:yFmsNaGlo



57:名無しNIPPER[sage]
2014/12/27(土) 03:10:34.92 ID:d7M4KB9AO
良かった


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