過去ログ - 少年「そんな『憎悪』が、あってたまるか」
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◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/27(土) 00:20:52.44 ID:YBOMP4fI0
「……な」
「え?」
「ふざけるな、ふざけるな。そんなものが君の憎しみなのか?」
「な、何を言って……」
「僕を憎んでいるだと!? さっき会うまで存在すら忘れていた人間を憎んでいたというのか!?
僕は君のことを考えたくなくても、四六時中考えさせられたんだぞ!」
お、俺のことを考えていた? まさかこいつ、俺の襲撃を見越していたというのか!?
「さっき、君は言ったね? 僕を殺すことで前に進むと。君の憎しみは僕を殺した程度で消えるものなのか!?」
□□が何を言っているかわからない。憎しみの対象が消えれば、解消されるものではないのか?
「今だってそうだ。君は自分が危なくなると、躊躇なく命乞いをした。まるで僕への憎しみなどなかったかのように。
君は、自分に都合のいい時に湧き上がったり、引っ込んだりするものを『憎悪』と言ったのか!?
こんなことで誰かを憎むことを忘れられるのか!?」
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