過去ログ - 奉太郎「守りたいもの」
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24: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/12/27(土) 17:32:18.78 ID:bTDiL5Hz0

 そうだ。特別棟の三階から一般棟の二階に行きたい場合、普通渡り廊下を使って降りていけばいい。わざわざ一階まで下りて、外に出て、また階段を上る必要はない。省エネ主義者でなくとも普通はそうする。
 俺は暫し考え、思い付きを口にしてみる。

「普通に考えれば、特別棟の一階か、一般棟の一階に用事があったと考えるのが妥当、か」

「はい、私も最初はそう思いました。ですが、よくよく考えてみると、福部さんは渡り廊下で私を追い抜く機会があったはずなんです」

「?」

「福部さんは帰りも渡り廊下を使わなかったんです。往路で一階に用事があったならまだしも、復路に渡り廊下を使わないのは不自然です。」

「お前は渡り廊下を使ったんだよな?」

「はい。ワックスがけだとか、工事だとか、そういうことはしてなかったと思います」

「お前のほうが先にここまで来たんじゃないのか? もしくは里志のほうが先に出たとか」

「私のほうが先に出たのは確かです。そして、一般棟の三階で、私は入須先輩に出会いました。お互いの近況や進路の話をして……そうですね、十分くらいでしょうか。お話をしていました。
福部さんがやってくる時間は充分にあったと思います」



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