過去ログ - 結衣「この交差点の向こうに君がいるとしたら」
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 10:43:04.98 ID:PThDPvzU0
ちなつ「結衣先輩……」
その日、私は手紙でちなつちゃんに呼び出された。
放課後、校舎の裏に来てくださいなんて書いてあったら、内容なんて察しはつく。
もちろんちなつちゃんからの好意は前々からわかっていた。
でも、私はそのことについて、全然考えてなんかいなかったんだ。
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2
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/28(日) 10:44:32.93 ID:PThDPvzU0
校舎裏で待っていたちなつちゃんは、私が来ると緊張した面持ちになった。
真っ赤になったちなつちゃんを見て、少し心配になる。
ちなつ「あの……」
以下略
3
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/28(日) 10:45:48.82 ID:PThDPvzU0
ああ、やっぱり。
そう思ったけれど、私はそれに対する答えを持っていなかった。
私は誰のことが好き?
私は誰と一緒にいたい?
そんなこと、今まで真剣に考えたことがなかったのかもしれない。
以下略
4
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/28(日) 10:48:34.23 ID:PThDPvzU0
次の日は、1日じゅうそわそわしっぱなしだった。
自分がそわそわしているのは分かるんだけど、でもどうすればいいかは分からなくて。
京子が先生に呼ばれてるからごらく部はナシとか言っていたので、私はそのまま先に帰ることにした。
ふと、ちなつちゃんを待っててあげた方がいいのかな、とか思ったけれど、
1年生の下駄箱で待っているのはかなり恥ずかしいし、ちなつちゃんがまだ学校にいるかも分からない。
5
:
◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 10:52:10.21 ID:PThDPvzU0
夜の10時くらいになって、携帯が鳴った。
ディスプレイにはちなつちゃんの名前が表示されている。それを見て、胸がドキンと強く打つのを感じた。
結衣「もしもし」
以下略
6
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/28(日) 10:56:39.92 ID:PThDPvzU0
ちなつちゃんと話していると、胸がドキドキする。そんなことは今までなかったのに。
明日、ごらく部に行って、ちなつちゃんと顔を合わせたら、どうなるんだろう。
ごらく部で挙動不審になる自分を想像してしまう。それよりも……
以下略
7
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/28(日) 10:59:10.59 ID:PThDPvzU0
ちなつ「あ、あの、結衣先輩……」
結衣「なに?」
ちなつ「明日も、夜に電話していいですか?」
以下略
8
:
◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 14:32:37.63 ID:PThDPvzU0
京子「なあ結衣」
結衣「何だ?京子」
京子「今日はごらく部行くだろ?」
以下略
9
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 14:33:34.27 ID:PThDPvzU0
京子「よし!」
ごらく部の部室に着くとすぐに、京子がいそいそと横になる準備を始めた。
以下略
10
:
◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 14:35:24.39 ID:PThDPvzU0
京子「結衣?」
結衣「ん?」
以下略
11
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/28(日) 14:36:30.16 ID:PThDPvzU0
あかり「京子ちゃん、結衣ちゃん、もう来てたんだ」
京子「なんだ、あかりか。ちなつちゃんは?」
あかり「おトイレ寄ってるだけだから、もうすぐ来ると思うよぉ」
以下略
12
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/28(日) 14:38:39.20 ID:PThDPvzU0
もう一度扉が開く音がした。
ちなつ「お、おはようございます」
以下略
13
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/28(日) 14:41:03.46 ID:PThDPvzU0
ちなつちゃんが部室に来て、少し緊張が襲ってきた。
別にちなつちゃんに対して緊張してるってわけではないけれど、
でも、付き合い始めたという事実には向き合わなきゃいけないような気がした。
ちなつちゃん自身は、1週間でいいから、なんて言ってはいたけれど、期限付きで付き合うのは失礼すぎるし、
何より私自身、ちなつちゃんと付き合い始めたという事実にドキドキしている。
以下略
14
:
◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/28(日) 14:41:32.87 ID:PThDPvzU0
あかり「今日はなにする?」
京子「んー、そうだなー」
以下略
15
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 14:42:07.95 ID:PThDPvzU0
結衣「その、私とちなつちゃん、さ」
結衣「付き合い始めたんだ」
京子「……うぇっ!?」
以下略
16
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 14:43:02.44 ID:PThDPvzU0
京子「はぁー、ちょっと前までおしめしてた結衣ちゃんも、もうお年頃なのねえ」
結衣「何だそれ」
京子「綾乃たちにも言いふらしに行こーぜ」
以下略
17
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 14:43:48.38 ID:PThDPvzU0
あかり「あのね、あかり、櫻子ちゃんにツイスターゲーム借りたんだ」
結衣「ツイスターゲーム?」
京子「へー、さくっちゃん、いいもの持ってんじゃん」
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18
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 14:45:30.32 ID:PThDPvzU0
その日の帰り道、京子と一緒になった。
京子「結衣ん家寄ってっていい?」
以下略
19
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 14:59:13.75 ID:PThDPvzU0
家に着くと、京子が先に私の部屋に入り込み、何も言わず冷凍庫を開けた。
京子「おおー!ラムレーズン!」
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20
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 15:03:27.72 ID:PThDPvzU0
結衣「……なあ、京子」
京子「ん?」
結衣「私さ……どうすればいいのかな」
以下略
21
:
◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 15:06:16.43 ID:PThDPvzU0
結衣「だからさ、どういうのが恋人らしいのかとか、そういう……」
京子「んー……」
京子「じゃあ、デートにでも誘ってみれば?明日休みだし」
以下略
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