過去ログ - 結衣「この交差点の向こうに君がいるとしたら」
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 15:10:33.60 ID:PThDPvzU0
次の日、約束の10時ちょうどに駅に着くと、ちなつちゃんはもう来ていた。
私の姿を見つけると、満面の笑顔になった。チェックのワンピースを揺らしながら、私に駆け寄ってくる。
結衣「おまたせ、ちなつちゃん」
以下略
25
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 15:11:43.46 ID:PThDPvzU0
結衣「あ、ここ」
ちなつ「あ……」
結衣「こないだ、この辺通りかかった時に見かけたんだ」
以下略
26
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 15:13:01.32 ID:PThDPvzU0
ちなつ「え、は、はい!すごく素敵です!」
ちなつ「でも、結衣先輩はここでいいんですか?」
結衣「ん?まあ私が着れるような服もあったら見てみるよ」
以下略
27
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 15:14:37.00 ID:PThDPvzU0
結局何も買わなかったけれど、ちなつちゃんと交互に服を当ててみたり、
アクセサリーをつけてみたりと、なんだかんだで凄く楽しい時間だった。
ちなつちゃんが腕時計をちらりと見る仕草が目に入った。私も時計を確認すると、もう12時過ぎだった。
以下略
28
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 15:15:06.13 ID:PThDPvzU0
結衣「それじゃ、ちなつちゃん」
駅に着くと、もじもじするちなつちゃんに声を掛けた。
ここからの帰り道は、私とちなつちゃんで違う道になってしまう。
以下略
29
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 15:15:50.69 ID:PThDPvzU0
ちなつ「ゆ、結衣先輩、今日は楽しかったです」
腕をほどいて、ちなつちゃんはそう言った。
あれ、絶対キスされると思ったのに。
以下略
30
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◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/28(日) 17:02:45.66 ID:PThDPvzU0
家に一人でいると、最後に見たちなつちゃんの表情が浮かんできてしまう。
怪訝そうな、曇った顔。それがどうしても頭から離れない。
日曜日は一日中そんな感じで、何も手に付かなかった。
ちなつちゃんから連絡があるかも、と思って家にいるときも携帯を持ち歩いていたけれど、結局電話もメールも来なかった。
私といて楽しくなかったのかな。
以下略
31
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 17:03:45.36 ID:PThDPvzU0
月曜の登校の時もちなつちゃんとは別だったし、放課後になるまで1度も顔を合わせなかった。
学年も違うしそれ自体は別に珍しいことではないんだけど、一昨日のことがあるから色々と勘ぐってしまう。
6時間目が終わるチャイムが鳴り終わったことにも気づかなかった。
以下略
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 17:05:20.64 ID:PThDPvzU0
京子が近づいてくるのが見えて、話題を逸らした。
結衣「二人とも今日も生徒会?」
以下略
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 17:06:50.49 ID:PThDPvzU0
綾乃と千歳と別れて、ごらく部に向かう。
京子がぽつりぽつりと口に出す雑談を適当に受け流しながらも、頭の中は一昨日のことでいっぱいだった。
結衣「一番乗りだったみたいだな」
以下略
34
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◆K27FRRVqmQ
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2014/12/28(日) 17:07:30.41 ID:PThDPvzU0
じゃあ何で「ちなつちゃん?」だなんて聞いてきたんだろう?
そんなことを考えていると、ちなつちゃんとあかりがやってきた。
ちなつちゃんは目を伏せてばつが悪そうにしている。やっぱり一昨日のことを気にしているのかな。
私は気にしてないよ、と伝えたくて、ちなつちゃんに笑いかける。
それをみたちなつちゃんの表情が、少し明るくなったように見えた。
以下略
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