過去ログ - 結衣「この交差点の向こうに君がいるとしたら」
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57: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 19:44:22.57 ID:PThDPvzU0
もしかしたら、この1週間は子供な私とちなつちゃんが大人になるためにあったのかもしれない。
明日でちょうど1週間になる。忘れていたけれど、この恋は1週間の期限付きだったことを思い出した。
1週間経って私が出すべき結論は、ひとつしかない。
言いづらくても、言うしかない。
私のためにも、ちなつちゃんのためにも、京子やあかりのためにも。

私は、今日限りで恋に恋するのをやめにしよう。

知らず知らずのうちに京子のこともちなつちゃんのことも傷つけていたことにようやく気づいたけれど、
この先のことは分からないし、どう謝ればいいのかもどう解決すればいいのかもまだわからない。
京子の気持ちににだって何も返事はできない。今、中途半端に答えを出したところでこの1週間の二の舞になるだけだ。
だから、これからずっと、私は恋というものに、自分の気持ちというものに向き合っていかないといけないんだろう。
私がいつか大人になって、恋というものが何なのか分かるようになるまで、ずっと。
今しなくちゃいけないのはただひとつ、これが恋じゃなかったと認めること。
そう言いたかったんだろ?あかり。
半月に雲がかかって、月明かりに照らされていた部屋が僅かに暗くなる。
ちなつちゃん、京子、ごめんな。私がこんな子供で。
目を閉じると、やがて穏やかな眠りが訪れた。


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