過去ログ - 【らぶらいぶ】花陽「自分にできること」
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16:名無しNIPPER
2014/12/30(火) 13:38:57.97 ID:3O3KzwZ6O


頭を何かでガンって殴られたような衝撃だった。
一瞬目の前が真っ暗になって、言葉も出てこない。


「凛ちゃん……?」


かよちんの不安げな声で現実に引き戻される。
そこにはやっぱり不安そうな顔をして凛の顔を覗き込むかよちんがいた。



「かよちん……すきなひとって、だれ?」



きっと、かよちんの好きな人は凛じゃない。
もし凛が相手ならあんなに晴れ晴れした顔で笑うわけないもん。
あんなにしっかり、好きな人がいるなんて言うわけないもん。

かよちんのことこんなに知りすぎていなかったら少しは期待も持てたのかなあ。
……辛いな。


かよちんは、凛の目をしっかり見て照れたように笑って、

「花陽は海未ちゃんが好きなの」

って答えた。




……海未ちゃん。
凛なんかよりずっとずっと大人で、しっかりしてて、綺麗で女の子らしくて…頭も良くて……凛が勝てるところないぐらい完璧。
一緒のユニットに所属してる凛だから分かる。

かよちんが好きになるのも無理ない。
だってあんなに素敵な人なんだし……




「り、凛ちゃん……!?どうして泣いてるの!?」



かよちんに言われて凛が泣いてることに気づいた。
ほっぺを触ると確かにそこは濡れていて。
しかも相手がかよちんだから誤魔化しようもなくて。

だから、振り絞った声で凛はいったの。


「かよちんに想われる海未ちゃんは幸せにゃ」って。


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