過去ログ - 【らぶらいぶ】花陽「自分にできること」
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42:名無しNIPPER
2015/01/13(火) 20:17:55.55 ID:OnF9yeUPO
………………


「…そう」


その日の練習後。
いつもみんなで行くファーストフード店で真姫ちゃんと2人、向かい合わせに座って話を聞いてもらった。


かよちんは海未ちゃんのお手伝い。


何をしているかは分からないけれど、
あのメールの日からもう4日。

かよちんは海未ちゃんとずっと行動している。
凛といる時間は教室にいる時と練習の時ぐらい。
朝も帰りもかよちんは隣にいない。


それが凛にとって、どれだけ悲しくて寂しくて辛いことか。
かよちんには、…海未ちゃんのことが好きなかよちんにはきっと分からないんだろうな。



「凛は」
「……?」


凛の話を聞き終わってからずっと黙っていた真姫ちゃんが口を開く。


「凛は、花陽の何処が好き?」

「……かよちんの、好きなところ……いっぱいあるけど、やっぱり凛は笑ってるかよちんが一番すきにゃ!
普段弱々しいけど、いざという時はしっかりしてるとこも、アイドルに凄く憧れてるところも、恥ずかしがり屋なところも!

ついついお米食べすぎちゃってぷにっとしてるかよちんも大好きにゃ!!」



ばん!と勢いよくテーブルを叩いて熱弁してしまう。
はっ、と我に返って顔が赤くなるのを感じながら気まずさの中、席に着く。

目の前を見ると、真姫ちゃんは優しい顔をして微笑んでいて。



「じゃあ、どうやったら花陽がずっと笑っていられると思う?」


「そ、そんなの!そんなのかよちんが幸せになれば笑ってられるに決まってるにゃ!!

かよちんが幸せなら凛も幸せだもん!
凛は海未ちゃんのことが好きで一生懸命頑張ってるかよちん、凄いと思うし尊敬してる!

叶わないかもしれない恋に努力してるかよちんは強いと思うし、海未ちゃんの話してる時の笑顔は世界一可愛いと思うし凛は大好き…って………あれ…?」



「…ほら、やっぱり凛は"海未に恋してる"花陽が一番好きなんじゃない」





真姫ちゃんの言葉に目を見開く。

……そう、だ。凛は、凛は。
海未ちゃんに恋をして、努力しているかよちんを見て海未ちゃんが羨ましいと思った。

顔を赤らめて、ちょっと緩んだ口元を気にしつつほっぺを抑える仕草も。
毎朝早起きをして苦手な運動をするかよちんも。


いつだって凛が好きになったかよちんは、
凛の心を揺さぶったかよちんは

……海未ちゃんに恋してた。



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