過去ログ - 【らぶらいぶ】花陽「自分にできること」
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48:名無しNIPPER
2015/01/15(木) 12:23:16.42 ID:VBbr+JaDO


『〜♪まもなく閉校時間です。校内にいる生徒はすみやかに帰宅の準備をしてください。繰り返します…ーー』




「っと…もうこんな時間ですか、今日もわざわざありがとうございます花陽」

「いえいえ、海未ちゃんのためなら花陽なんだって頑張ります♪」

「花陽ったら…では遅くなりますしそろそろ帰りましょうか」

「うん!」




不謹慎かもしれないけど、
こうして海未ちゃんのお手伝いをして、下校時間になったら一緒に帰って…

今は、この時間が花陽にとって幸せな時間。
だから嫌なんてことは絶対ないの。



他愛もない話をしながら歩いて公演を通りかかると、視界に見覚えのある人物が映った。



「あ、あれ…?あれって…」
「穂乃果……ですね」



「どうしたのかな、なんか様子が変だよ」

「私ちょっと行ってきます、花陽は先に帰っていても大丈夫ですよ」



そう言って海未ちゃんは穂乃果ちゃんの元へ駆け出した。
花陽は、帰っても良かったんだけど帰らなかった。

……帰れなかった。
見ていなきゃ、って思ったの。
海未ちゃんと穂乃果ちゃんのこと。




公園のベンチに座っている穂乃果ちゃんは、生気のない目でどこか遠くをぼーっと見つめていて。

海未ちゃんが、近づいても何の反応もなくて、声をかけてやっと気付いたみたい。


そこにいた穂乃果ちゃんは、酷くやつれていて顔色も良くないように見えた。


海未ちゃんと穂乃果ちゃんが何を話しているのかは、少し離れた場所にいる花陽には聞こえない。



穂乃果ちゃんが何かを言って少し笑った後、不意に海未ちゃんが穂乃果ちゃんを抱きしめた。




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