過去ログ - 【らぶらいぶ】花陽「自分にできること」
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51:名無しNIPPER
2015/01/18(日) 23:44:08.28 ID:5kUQRNLG0
……………………


「退院おめでとうございます、絵里」
「ええ、海未ありがとう」


あれから2週間ほどして、絵里ちゃんは無事退院して学校に復帰した。

けれど、μ’sが全員揃ってはいない。
絵里ちゃんは穂乃果ちゃんのことをまだ思い出していないらしかった。


絵里ちゃんは屋上に来るなりキョロキョロと辺りを何回も見回していて、穂乃果ちゃんのことを気にかけているのが丸分かりだったけれど……。


見兼ねた真姫ちゃんも、「穂乃果なら来てないわよ」とため息をつく。

退院おめでとう、と飛びつく凛ちゃんを子供のようにあやしながら、「そう…」と残念そうにつぶやいた。



「絵里、穂乃果のことを思い出したのですか?」
「いえ……そういうわけじゃないのだけれど」



しきりに穂乃果ちゃんのことを気にする絵里ちゃんに、これはもしかしたらもうすぐ思い出すかもしれない、とみんなが確信していた。

だけど、刺激を変に与えるのはよくないと真姫ちゃんから聞いていたからか誰も口を開こうとはしなかった。

その時


「えりち、生徒会室に忘れ物しちゃったからついてきてくれん?」と希ちゃん。



あれ、でも希ちゃんはもう生徒会室には…………?
…あ、そっか、そういうことなんだ。




2人が屋上を去った後、
「上手くいくといいわね」と真姫ちゃんも何かを悟ったようだ。

「希のことだから上手くやるわよ」ってにこちゃんも何処か安心した顔をしていて。



それから10分もしないうちに、希ちゃんが1人で屋上に戻ってきた。


「おや…?希…絵里はどうしたのですか?」
「帰っちゃったのかにゃ…?」


不安げに見る花陽たちを尻目に
希ちゃんは楽しそうに唇に人差し指を当ててウインク。


「明日からまた9人で活動や!」

「!!!」




みんなの目に輝きが戻った瞬間だった。




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