過去ログ - 京子「この交差点の向こうに君がいるとしたら」
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26: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 20:01:21.19 ID:PThDPvzU0
珍しく大声を出したあかりを見て、はっと我に返った。


京子「……ごめん」

以下略



27: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 20:18:21.37 ID:PThDPvzU0
私が見てきた結衣。
きっと、私が今まで一番結衣のことを見てきた。それは間違いないと思う。
私の知ってる色んな結衣が頭に浮かんでくる。
何となく、どの結衣もちなつちゃんと付き合っているのは不自然に思えた。

以下略



28: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 20:19:09.95 ID:PThDPvzU0
あかり「今の結衣ちゃん、ちょっと前までのちなつちゃんに、何となく似てると思うんだぁ」


そこまで言われれば、さすがに私の混乱した頭でも、あかりの言いたいことが分かった。
あかりが、結衣とちなつちゃんを上手くいかないって思ってる理由は。
以下略



29: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 20:19:36.04 ID:PThDPvzU0
京子「あかり、お前……」

あかり「?」

京子「あの二人、早く別れさせようとしてるんじゃないのか……?」
以下略



30: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 20:20:55.54 ID:PThDPvzU0
あかり「でも、もしそうじゃなくってもね」

あかり「それでも何もないよりいいんじゃないかな、って」

京子「は……?」
以下略



31: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 20:23:03.13 ID:PThDPvzU0
頭の中が真っ白なまま、言葉だけが口から出ていているような感じだった。
言った内容を、後になって理解する。
あかりだって、ごらく部が楽しくないわけがない。それは私と同じだ。
そんなことは分かってるけれど。

以下略



32: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 20:24:04.80 ID:PThDPvzU0
あかり「京子ちゃん」

京子「……なに?」

あかり「京子ちゃんは、今、どうしたい?」
以下略



33: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 20:24:51.28 ID:PThDPvzU0
あかりは。
そう考えてみると、あかりの立場は私とも全然違う。
ちなつちゃんと親友であることは別に変わらない。それにちなつちゃんはきっとあかりに感謝していることだろう。
結衣との関係もたいして変わるとは思えない。一番気まずくない立ち位置ともいえる。
私とは当然部外者同士だ。むしろ、こうして二人になる時間は一時的にせよ増えるかもしれない。
以下略



34: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 20:26:03.07 ID:PThDPvzU0
京子「なあ、あかり」

京子「ひとつだけ、答えて」

あかり「うん」
以下略



35: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 22:15:28.11 ID:PThDPvzU0
日曜日も月曜日も、何となくスッキリしない気分が続いていた。
月曜の放課後にごらく部に向かうのも、なんか気が進まない。
それでも行かなくちゃ。そう思い、結衣を探して教室を見まわした。
綾乃と千歳と喋る姿に気づき、3人のもとに歩いていく。

以下略



36: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/28(日) 22:16:06.15 ID:PThDPvzU0
ごらく部の部室に着いて、扉を開ける。
あかりもちなつちゃんもまだ来ていなかった。


結衣「一番乗りだったみたいだな」
以下略



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