過去ログ - 真姫「世界の中心で」凛「にゃーと叫ぶ!」
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18:名無しNIPPER[saga]
2014/12/28(日) 23:50:40.21 ID:QQySadaO0

それから数分、花陽と他愛もない会話を続けていると、「それじゃあ休憩終わりにゃー!」と、元気な声が聞こえてきた。まったくー、あいつの体力ってどうなってるのかしら?

「私も行くね」と、花陽が立ち上がり、私もイヤホンを耳につけて作曲に集中しようとしたその時だった。

「ほ、星空先輩!?」

不穏なざわめきが屋上を包む。
花陽と目を合わせ、集団の中へと駆け寄って見ると、凛が驚いた顔をして、鼻を抑えていて、そこから滴る赤い液体が床に斑点をポタポタと作っていた……

「り、凛!?」
「凛ちゃん!?大丈夫?」

慌てて駆け寄る花陽。近くの後輩に何があったか尋ねてみると、どうやら急に凛が鼻血を出したようだ。何の前触れもなく……

「あ、あはは、みんなごめんね……、ち、ちょっと保険室行ってくる!かよちん、あとお願い!」

「え?り、凛ちゃーーー」

花陽の返答も待たず、そそくさと屋上を後にする凛。
ボーイッシュに見えて、実は1番女の子らしい彼女のことだ。単純に鼻血が出たのが恥ずかしかったのだろう。

結局この日は自主練習という形にして、そのまま解散となった。
部活のあと、凛のお見舞いに保健室に行くと、マスクをつけていた。鼻にティッシュを詰めている顔を見られたくないらしい。

「心配かけてごめんね」と、いつになく弱気で謝る彼女。リーダーとして練習を中断させた責任を感じているんだろう。

とにかく、何ともなくてよかったと、その日は三人で一緒に帰った。



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