過去ログ - 真姫「世界の中心で」凛「にゃーと叫ぶ!」
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30:名無しNIPPER[saga]
2015/01/04(日) 18:19:15.79 ID:4dYbaaWgO
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「名前はもう決めているの?」

皆が来るまでの間、私と花陽は少し離れた所にあるカフェに来ていた。10年間、1年毎に来る私のことを、店のマスターにも覚えられ、今日は二人で来たことに少し驚かれた。

「ううん、まだだよ。そうだ!真姫ちゃん名付け親になってよ!」

「ヴェエ?!あ、あたし?」

「うん!実はそれを言うために今日は早く来たんだ!」

少し照れた様にいう花陽。私も少し恥ずかしくなって、ごまかす様にコーヒーを一口飲む。ブラックの苦味が落ち着かせてくれる。

「わ、わかったわ……考えておいてあげる……」

名前かぁ、どんなのがいいのかな?
確か女の子だったわね。やっぱり花をつけた方がいいかしら。でも元気な子に育ってほしいって願いを込めて……
まぁ、今パッと思いつくことでは無いわね、帰ってからじっくり考えましょう。

「あ、そろそろ時間だね。もう出よっか」

「そうね。マスター、お会計」

花陽がサービスでもらったフルーツの盛り合わせの最後の一口を平らげると、私達は席を立った。
レジに行くと、今日はマスターの奢りだと言ってくれた。「また来てくださいね」と軽くウインクをする彼に手を振って玄関へと向かう。

その途中で一匹の猫が駆け寄って来た。猫カフェでは無いのだが、店内に放し飼いにしている。よく躾をされている上に人懐っこく、さっきまで私の膝の上に丸まっていた。

「またね」と、喉元を撫でて呟く。車を近くに停めてあるため、花陽を中で待たせて先に外に出る。
空は清々しいほどに快晴。冷たい空気とは対照的に暖かい日差しが街を照らしていたーー。




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