過去ログ - 宗介「ウルズ7はこれよりGGOにダイブする」
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◆kSJ7Pa2ibE
[saga]
2015/03/11(水) 00:49:05.28 ID:9Lce/wLy0
デスガン(偽)は素早くこちらへ照準。そして発砲。デスガンはかなり腕がいいらしくバレットラインを出さずに狙いを付けてきた。だが、実戦を生き抜いてきた宗介は銃口から推察して弾丸を避けた。
デスガンは焦りを見せず丁寧で素早い操作でレバーを引き排莢する。
だが、次弾を撃たせる前に宗介は肉薄。デスガンは狙撃を諦め背中に回し、黒星を取り出す。
銃口を向けられた宗介は射線を避けるようにして接近。デスガンも何発か放つがその全てが避けられる。
宗介が後ろ腰に装備されてあるナイフを抜く。デスガンもそれに対して剣を取り出した。
金属音が辺りに響く。
その様子をシノンは八百メートル離れた場所から狙っていた。こんな距離、普段なら一秒と経たずに撃てる。だが、今回ばかりは違った。レンズ越しに動く二人はもの凄く近く、互いに交差し、入れ違い、背中が入れ替わる。
シノンは心臓の鼓動を押さえた。緊張している。だが、今はこれ以上サークルを大きくしてはならない。
分かれる前の宗介の言葉を思い出す。
宗介は私を信じて戦っている。だから、私もそれに応えなければならない。
そう思い、引き金を引いた。
だが、無情にもその弾丸は命中せずに、二人の少し後方に着弾し砂が舞い上がる。
その後も何発か放つが全て外れた。
宗介も厳しい戦いを強いられていた。相手は柔軟で狡猾だ。離れたと思えば素早く拳銃を抜いてくる。宗介も拳銃を撃たなければならなかった。
相手の弾丸が宗介のバックパックを直撃した。そこには丁度予備の弾倉が詰まっている。
これで苦戦を強いられることになった。
シノンも狙撃が安定せずに悩んでいる。
気がつけば弾倉はこれ一つになって居た。
次の一発を外すわけにはいかない。
それにこれ以上宗介を待たせてはならない。焦れば焦るほどサークルが大きくなる。
落ち着け。落ち着け私!
シノンは心でそう念じる。
その時、シノンはレンズ越しにこちらを向いて何かを叫ぶ宗介の姿が見えた。その唇の動きから見て取れた。宗介がなんと言っているのかを。
『信じている!』
シノンは大きく息を吸い込んでサークルを一番小さくする。
辺りに爆音が響いた。
それから少ししてからデスガンの体には死亡を示すマーカーがついた。
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