過去ログ - 宗介「ウルズ7はこれよりGGOにダイブする」
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139: ◆kSJ7Pa2ibE[saga]
2015/03/13(金) 23:20:22.63 ID:X/kQWF3K0
ものの数分は酷く振動したペイヴ・メアだったがそれも大分静かになった。敵の対空レーダーに映らないように低空飛行で進行する。

シノン「彼女はなに者? 初めてGGOのヘリ乗って数分で乗りこなすなんて」

宗介「パイロットが本職だからな」

それから更に十数分後、ゲーボ9の声がインカムに入る。

エバ「こちらゲーボ9、目標を補足」

それと同時に下方から幾つもの弾丸が上空へと舞い上がっていく。

テッサ「相良さん、お願いします」

宗介「了解です」

宗介は手に持っていた起爆装置を押し込む。それと同時に爆音がする。しかし、それ以降は機銃の掃射音がやむことになった。

テッサ「対空機銃はひとまず大丈夫です。あとはウェーバーさん、お願いします」

クルツ「おう、任せとけ」

そう言ってクルツは今までアイテムストレージに格納していた狙撃銃を取り出した。

シノン「それって、PSG-1じゃない。一体どうしたの!?」

PSG-1、それはH&K社が開発したセミオートマチック式の狙撃銃だ。精度もよく、GGO内ではへカートなどの対物ライフルには劣るが、かなりのレア銃だ。

クルツ「地下迷宮籠もって見つけたんだ。ホントは対物ライフル探してたんだけど、ありゃあ無理だ」

シノン「当たり前よ。今のところ日本サーバーに十丁くらいしか無いんだから」

クルツ「だよなあ。まあ、足りない火力は技術で何とかしてみせるさ」

そう言うと、クルツはペイヴ・メアのドアをスライドさせてヘリの床にうつ伏せになるとPSG-1を構えた。

クルツ「狙い撃つぜ!」

7.56mm弾は城にある対空レーダーの配線を切り落とす。それも一つ、また一つとだ。

直径わずか十数センチの配線を一キロ以上先の揺れるヘリの中から狙撃できるのは彼くらいのものだろう。

シノンはその光景を言葉も出ないと言った表情で見ていた。

テッサ「相良さん、今です照明弾を」

宗介はヘリから乗り出し、グレネードランチャーに詰めた照明弾を空へと打ち上げた。照明弾は煌々と辺りを照らす。

対空機銃についた者はその光源のせいでハッキリとペイヴ・メアを視認することが出来ない。

宗介はそれを幾つも空へと飛ばした。

装甲している間にペイヴ・メアは目標の真上につく。機銃や歩兵の小銃が上空のヘリめがけて乱射されるが、それらの弾はつるしてあるハンヴィーによって遮られた。


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