過去ログ - 宗介「ウルズ7はこれよりGGOにダイブする」
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◆kSJ7Pa2ibE
[saga]
2014/12/30(火) 20:03:48.30 ID:MdgoTeWQ0
宗介はその後も基本操作を覚えるべく低レベルのモンスターを狩り続けた。もちろん、基本的操作と言っても宗介にとって銃や弾薬の扱いなどは問題ないわけでありゲーム的な操作の方である。
そしてあらかた宗介が操作を覚えたところで事態が動いた。
宗介「身を低くしろ」
宗介が静かにささやく。シノンもこの戦場で長く戦っているだけあって、すぐさま事態を把握した。
シノン「前の茂みに一人と後ろの茂みに一人ね」
宗介「肯定だ。多分襲ってくる」
シノン「同意。あなたは後ろにいて。死んだらペナルティーあるわよ」
宗介「いや、俺も戦おう」
シノン「確かにあなたの腕はなかなかだけど対人戦だとそれなりのセオリーがあるの。相手によっては実際の戦場なりに頭を使わなきゃ行けないの!」
しかし、それこそが宗介の望むところだった。
宗介「なら、望むところだ。君が前のやつを倒してくれ。俺は後ろをかたづける」
シノン「……わかった。ドジ踏まないでよ」
宗介「安心しろ」
宗介はそう言い低木に身を隠しながら後ろを片付けに行った。シノンも身を屈め前に進む。
どうやら、相手は余り強くは無いらしい。こちらの接近にも気がつかず先ほどまでシノン達が居た場所を今なお監視している。大方、頭を出した瞬間を狙おうとでもしていたのだろう。
シノンは拳銃が確実に当たる距離まで近づき照準した。
相手がバレット・ラインに気がつくと同時にシノンは引き金を引いた。
宗介「大丈夫か」
シノン「それはこっちの台詞あなたは?」
宗介「こちらも問題ない」
シノン「だいぶ扱いに慣れてきたみたいね」
宗介「それも君のおかげだ。感謝している」
シノン「気にしないで。そういえばあなた時間大丈夫?私はあと、一時間くらい余裕あるけど」
宗介「今何時だ?」
シノン「ちょっと待って。今は……九時五分くらい」
宗介「そうか。俺は今日までに仕上げなければならない事があるしな。よし、ここで一度止めておこう」
シノン「そう。なら一度街に戻りましょ」
宗介「君にもいろいろ迷惑をかけてしまったな」
シノン「いいの。それにあなた、面白いし」
宗介「俺がか?」
シノン「そう。じゃあ、今日はこの辺で次はどうする」
宗介「そうだな。俺もしばらく練習したい。次の休日はどうだ」
シノンは次の休日の予定に何も入っていない事を確認する。ALOの方も特に攻略は入っていなかったはず。
シノン「いいわ。じゃあ次の休日。待ち合わせ場所はあのお店でいいわね」
宗介「問題ない」
シノン「じゃあ、街に戻ってログアウトしましょ」
宗介「そうだな」
二人は一度街に戻り宗介はログアウトした。
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