過去ログ - 宗介「ウルズ7はこれよりGGOにダイブする」
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41: ◆kSJ7Pa2ibE[saga]
2014/12/31(水) 17:55:19.90 ID:EtvXuQqd0
クルツはそう言って辺りを見渡す。このフィールドは市街地のフィールドで辺りには崩れかけた中層のビルが幾つか立っていた。クルツはその中から狙撃に最も良い場所を選びそこの屋上で銃を構え伏せた。

シノン「まさか、ここから狙撃してプレーヤーの持ち物ドロップさせるつもり?」

クルツ「そのとおり」

シノン「……先に忠告しておくけどGGOってそんなぬるいゲームじゃないわよ。重力による弾丸の落下、それに風向き、湿度。考えられるだけの要素が作用するの」

クルツ「いいから見ておけって」

クルツは約八○○メーター先に見ることが出来るビルの屋上を狙っていた。シノンのステータスとへカートならばまず当てられる距離だ。だが初期のステータスであるクルツが狙撃するのはなかなか難しい的だった。

しかし、クルツはその距離に臆することなくゆっくりと息を整える。可能な限り心臓の鼓動を押さえる。

GGOを始めたばかりのクルツの狙撃ではすぐにバレットラインがでてしまう。
それは照準してからのわずか数秒で狙撃を成功させなければならないことを意味していた。そんな事は並の人間では不可能だ。

それを可能にするためにクルツは体と銃を一体化させ一つの精密機械となり引き金を引いた。

薬室で爆発した弾丸はバレットラインをなぞるようにして飛び、相手の頭部を文字通り粉々にした。きっと相手は何があったのか分からなかっただろう。

標的の沈黙を確認したクルツは

クルツ「よし!当たった」

シノン「えっ? あなた本当に当てたって言うの」

真偽を確かめるべくスコープを覗く。

シノン「本当にこの距離から当てたって言うの。一体あなた……」

クルツ「じゃあな、ありがとよ」

そう言ってクルツ・ウェーバーは借りていた銃をシノンに返して相手がドロップした銃を取りに行った。

シノンはその背中をただただ眺めていた。

その後クルツ・ウェーバーはドロップした武器を使い近くのダンジョンへ狩りへと向かった。

宗介がようやく書類を書き終え、学校の宿題も終わらせたころにようやくクルツはこちらの世界へと戻ってきた。


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