過去ログ - 【ミリマスSS】紗代子「光の日」
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1:名無しNIPPER[saga]
2014/12/29(月) 20:56:40.38 ID:9Km2e5is0
「ううっ、寒い…」

事務所を出て思わず出た言葉がそれだった。あまりの寒さに体がブルっと震えてしまう。
顔以外で唯一出していた両手を反射的にジャケットのポケットに入れる。夕方にこんなに寒くなるんだったら手袋を家に忘れなければよかった。
時間に余裕があったし手袋を取りに戻れ、と数時間前の自分に言ってあげたい。

「ううっ、さむっ」

と同じことを言いながらプロデューサーが事務所から出てきた。コートのポケットに手を入れる動作までまったく一緒で何故だか少しだけ嬉しくなった。

「それじゃあ行くとするか。確か駅の方だっけか」

「はい。楽しみですね、プロデューサー!」

「忙しくて見に行けないと思ってたから誘ってくれて嬉しかったよ。ありがとうな」

そう、今日12月29日は私の誕生日であり、プロデューサーとデートする日でもあった。と言うより、今日突然なったと言うべきか。

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2:名無しNIPPER[saga]
2014/12/29(月) 21:06:24.79 ID:9Km2e5is0
恒例の誕生日パーティーでプロデューサーとのり子さんと駅前のイルミネーションの話題になったのがきっかけだった。
私もプロデューサーも忙しくて見に行けないと聞いたのり子さんが

「んじゃ二人でこの後行ったら?」

以下略



3: ◆Jnlik0MEGA[sage]
2014/12/29(月) 21:07:58.28 ID:pLatuODi0
支援だよ

>>1
高山紗代子(17) Vo
i.imgur.com
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2014/12/29(月) 21:17:08.77 ID:9Km2e5is0
「そろそろ今年も終わりだな。あっという間だったようなそうでないような」

「そうですね、あと三日で新年ですよ」

「今年もお参りするんだっけ。また大吉が出るまで引き続けないようにしろよ」
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2014/12/29(月) 21:27:14.89 ID:9Km2e5is0
「来年は一月からプラチナスターライブか…新年だからって気を抜いてられないな」

「そういえば今年一番変わったことって、やっぱりプラチナスターライブですよね」

劇場から1ユニット5人ずつ選ばれ、シーズン毎に2組のユニットが競い合うようにして2ヶ月間ファンを増やしていき、本番であるプラチナスターライブで100万人――つまりミリオンライブを目指すプロジェクトのことだ。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2014/12/29(月) 21:38:18.75 ID:9Km2e5is0
「わぁ…すごい綺麗…」

駅前に着いて、思わず口から言葉が出てしまった。
目の前に広がっているのは青色の光の海だった。柵で囲まれたその海だけ、私たちのいる世界とは別の世界のように思えた。
柵の周りではたくさんのカップルらしき人たちがイルミネーションを見ていた。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2014/12/29(月) 21:48:16.15 ID:9Km2e5is0
「それじゃあ紗代子はステージから見るサイリウムの光とこのイルミネーションの光、どっちの方が好きなんだ?」

プロデューサーからそんなイジワルな質問を投げかけられた。突然だったので少しどもってしまう。

「えっ、あの、えっと、どっちが好きかですか?」
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2014/12/29(月) 22:03:35.30 ID:9Km2e5is0
「そうだ、写真っと…」

ポケットからスマホを取り出し、カメラを起動する。こんな綺麗な光景を自分の頭の中だけに残すのは流石にもったいない。

「そういえばお袋見たいって言ってたな。写メでも送って自慢してやるか」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2014/12/29(月) 22:16:20.24 ID:9Km2e5is0
「ひゃっ!」

が、突然両方の頬に何か冷たいものが触れ、驚いてスマホを落としそうになってしまう。

「おー、紗代子のほっぺも冷たいなー」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2014/12/29(月) 22:39:12.01 ID:9Km2e5is0
「ほら、スマホ貸してみな。俺が撮ってやるよ」

そう申し出てくれたのでスマホを手渡す。私とは違ってテンポよく撮っていくのを見てると、本当に人の手かと疑ってしまう。私が極端なのかもしれないけど。

「ありがとうございます。…けど、私だってプロデューサーの邪魔がなければ撮れてたのに…」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2014/12/29(月) 23:21:52.06 ID:9Km2e5is0
「それなら手を握って暖めてやるよ、なんつって」

写真を確認し終え、スマホと手をポケットに入れようとするのを止める。
もちろんプロデューサーも冗談で言ってるのは分かる。けれど、もし本気にしたら私の手を握ってくれるんじゃないかと期待してしまう。

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2014/12/29(月) 23:46:26.36 ID:9Km2e5is0
「…………」

「…………」

それから沈黙が私たちを包んだ。私の視線は二人の重なった手にしか行かなかったから、今プロデューサーがどんな顔をしているのか判断することができない。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2014/12/30(火) 00:17:23.86 ID:4jY/YHMp0
ああ、私が彼を好きになったのはこういうところなんだ。私のことを信頼してくれ、私のことをいつだって支えて、後押ししてくれる。彼が信じてくれるから、私も疑うことなく頑張ることができる。

その信頼に応えるように、握られている右手をプロデューサーの手に重ねて握り返す。

「もしリーダーじゃなくても、プロデューサーとみんながいれば…最高のライブにできると思います。このイルミネーションにも負けないくらい輝いてみせます。だから」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2014/12/30(火) 00:19:16.79 ID:4jY/YHMp0
読んでいただきありがとうございました。紗代子誕生日おめでとう

慣れない地の文(と呼べるか分からないけど)で上手く書けませんでしたし、タイトルまったく関係ないように思えますが紗代子かわいいので見逃してください


15: ◆Jnlik0MEGA[sage]
2014/12/30(火) 00:35:14.91 ID:cDMXo9/J0
>>2
福田のり子(18) Da
i.imgur.com
i.imgur.com

以下略



16: ◆Jnlik0MEGA[sage]
2014/12/30(火) 00:37:04.82 ID:cDMXo9/J0
>>15ミス
福田のり子(18) Da
i.imgur.com
i.imgur.com


17:名無しNIPPER[sage]
2014/12/30(火) 00:58:27.64 ID:Yz1BI+9Do
おつおつ


18:名無しNIPPER[sage]
2014/12/30(火) 10:18:34.26 ID:i7Rh1cWTo
おつ
紗代子誕生日おめでとうー!


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