21:名無しNIPPER[saga]
2014/12/30(火) 01:40:29.30 ID:5cPnoW9x0
P「ちくしょう!あの突貫工事ユキドリルめ!」
貴音「あなた様、どうかなさいましたか?」
P「たかえもん〜ん。聞いてくれよ〜。雪歩ん家のお弟子さんが毎晩ウチに来て『例のボイスはまだか?』『お嬢は待ち遠しくて今日も眠れない夜を送ってるぞ』ってプレッシャーかけてくるんだよぉ!」
貴音「そうですか。そんなことよりわたくしからあなた様に重要な話があります?」
P「え?そんなことなの?俺の命の危機より大事な話なの?」
貴音「はい。実は、わたくしと一緒に故郷に来て欲しいのです。故郷の者達がどうしてもあなた様の顔を見たいと仰いますので」
P「それは良いけど、いつ行くんだ?あと貴音の故郷を知らないんだけど」
貴音「心配ありません。あなた様。今すぐ、すぐそこですから」
パチーン!
P「はっ!」
P「あれ?ここどこだ?真っ暗で何も見えないし、貴音は?お〜い!たかえも〜ん!」
貴音「お父様。彼です」
貴音父「ほう。君が貴音の言っていたプロデューサーか」
P「は、はい。そうですけど……ここ真っ暗で何も見えなくて、四条さんやそのお父様のお姿が見えないのですが」
貴音父「我々は本来、人間では決して知覚出来ない生命体なのです。時間や空間といった概念から解放され、その生存領域は人類の学問では決して理解することのできない超次元に位置するのです」
貴音父「ここが真っ暗なのは貴方を守るためでもあるのです。人間が我々の知識に触れてしまえば、その膨大な情報量を前に精神が崩壊してしまうのです。完成されたニュータイプかイノベイターでない限り」
P「は、はぁ……。いまいち理解できませんが、お気遣いありがとうございます」
貴音「あなた様、今まで黙っていて申し訳ありません」
P「いや、謝られても状況が理解できないから物事の良し悪しも判断がつかない」
貴音父「ふむふむ。貴音。お前の言った通り、表面上はどうしようもないクズだが良い青年ではないか」
貴音「そう仰ったはずです。疑り深いにもほどがあります」
貴音父「すまないな。しかし娘を預けるとなれば誰だってこうなるさ。例え人の父でもな」
貴音「では……」
貴音父「うむ。これからも地球であいどるとやらを続けてもよい」
P「すみませーん!勝手に話を進めないでください!真っ暗だし声が脳に直接響いてキンキンするんですけど!」
パチーン!
P「はっ!」
P「……あれ?俺なにしてだんだ?貴音と話していたような気が…」
貴音「あなた様」
P「うぉあ!」ビクッ
P「た、貴音か。驚かさないでくれ。どうかしたのか?」
貴音「わたくしのかっぷらぁめんをご存知ないでしょうか。そこの戸棚に入れていたのですが」
P「い、いや。俺は知らないなぁ」
P「左様ですか。ではこれで」
P「……」
P「さて、ドラクエの続きでもやるか」
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