過去ログ - 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 11】
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◆3ZxXgUosIQ
[saga]
2014/12/30(火) 16:11:47.64 ID:7fc3GRo10
――某市・焼け野原のアーケード――
言子「ライトさん…」
ライト「ご心配なく、言子様…。今のわたしは、あなたを守るナイトです」
ミサイルが落ち、爆風に煽られた言子の手をライトが捕まえた。
アーケードは何もかもが焼け、建物は瓦解して火の手を上げている。
絶対中立地であろうとも、外から破壊されては成す術はなかった。
崩れ落ちた地下室からライトは言子を救出し、ようやく、彼女を抱き締める。
言子「っ…あなたは、どうしてわたしにそれほど…」
ライト「心が惹かれていると、仰ったはずです」
ライト「幼き日、あなたをロックフェラーの屋敷で目に留めたころより、ずっと慕っていました」
ライト「あなたは美しく、可憐で、わたしのような者には手の届かない…花だった」
ライト「何度も押し込めようとして尚、わたしはあなたを忘れることができずにいました」
飛来したミサイルが近くに落ちる。
強く抱き締めながらライトが爆発から言子を庇うが、煽られて2人で焼けた地面を転がる。
言子「ライトさん…血が…」
ライト「少し、ハッスルしすぎてしまいまして、傷口が開いただけです…」
ライト「あなたとわたしは、生きてきた世界が違う。体験してきたことが、全く違う」
ライト「しかし、生まれ落ちた世界は全く同じはずでした。だからこそ…同じ世界に生まれ、穢れなかったあなたが美しかった」
ライト「呪われた出生をはねのけ、あなたは清廉にあり続けたのです」
ライト「僕は生まれ落ち、生きることで黒く汚れ続けることしかできなかった…」
ライト「少しでも、あなたのような存在になりたくて…でもできなかった」
言子「ッ! ライトさん、後ろ!」
ライト「っ!?」
遠くで爆発したミサイルが、傾いたままでいた電柱の均衡を崩した。
言子とライトに向かって電柱が倒れ込むが、傷ついたライトはただ四つん這いで言子を庇うように背で受けるしかなかった。
ライト「っぐ…」
言子「ライトさん…!」
ライト「言子様…正直な話、わたしはもう…長くないでしょう…」
ライト「ずっと、あなたに焦がれていました。ずっと、あなたを見ていました」
ライト「最期に1つだけ…お願いを聞いていただけますか…?」
言子「何…? 最後なんて言わないでください、だって…ライトさんは――」
ライト「言子様…気持ちなどはどうでもいいです。憎悪を込めようが、嫌悪だろうが、忌避だろうが、構わない…」
ライト「ただ、一言だけ…あなたからわたしに告げていただきたいんです」
ライト「…愛していると…言ってはいただけませんか…? 僕はずっと…その言葉が、欲しかったんです…」
ライト「その言葉が欲しくて、遠回りをしてきましたが…結局、こんなにもみっともない形でしか叶えられそうにない」
ライト「僕に愛をくれとは言いません…言葉だけでいい…」
ライト「言子様…こんな僕を愛して…くださいますか…?」
至近距離にミサイルが落ちた。またしてもライトは全身で言子を庇いながら、地面を転がった。
虫の息で薄く目を開いているライトに、言子が顔を近づける。柔らかな唇が触れ合った。
言子「ライトさん…ありがとうございます…。わたしも、ライトさんのこと…愛しています」
ライト「っ…言子様…やはりあなたは美しい…。僕も、あなたを…永遠に愛しています――」ニッコリ
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