426: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:27:15.06 ID:bd0uItio0
ドワーフ「何 で ウ チ 来 て 飲 ん で る ん だ よ 馬 鹿 野 郎 共 !!」
国王「そう怒鳴るなよ」
427: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:27:59.36 ID:bd0uItio0
ドワーフ「ったく、隠れ蓑にしやがって……適当に時間を潰したら帰れ」
国王「へいへい」
魔王「忙しいところ申し訳ないね。僕達に回してくれる武器を作ってくれているのに」
428: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:28:57.10 ID:bd0uItio0
国王「しかし、アンタもよくやるな。貴族から領地を見事に乗っ取り、資金難も起こさずここまで来れるなんて」
魔王「その代り人員不足だよ。外から人を入れたいけれど、ウチの強みって言ったら鉱山くらいしかないからね。出稼ぎの来る人か偶然立ち寄った冒険者くらいしか入国しないし。他国から無理矢理技術者をスカウトするような度胸も無い」
国王「海を越えた貿易を広めてみろ、せっかくアンタの所も海があるんだ。海外から来る人の流れを操作してやるだけで安定した収入になるぞ」
429: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:29:37.47 ID:bd0uItio0
国王「それより聞いたぜ、アンタ勇者を探しているんだって?何でも世界各国あらゆる所から。新しい商売でも思いついたか?」
魔王「あ、いや、まぁ訳ありでね。古今東西どのような人物が勇者になりえるかってのを調べようと思って」
国王「ふぅん、魔王を名乗っているから勇者を潰すのかと思ってたけど」
430: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:31:02.46 ID:bd0uItio0
国王「俺は俺で勇者の名前を利用して一つ面白い事を考えているんだ」
魔王「面白い事?なんだい?」
国王「勇者って言うのは一つのブランドみたいなもんだ」
431: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:32:11.56 ID:bd0uItio0
国王「時期を見てさ、勇者育てる専門の学校とか作って、そこから優先していい就職場所に斡旋したりそのまま国の兵士になってもらったりして、上手く次の世代を回していけると思うんだ」
魔王「勇者を一つの目標とするか……うん、悪くないんじゃないかな!」
国王「ヘヘ……何だか俺の考えをこうやって聞いてくれる奴がいるってのは新鮮だな」
432: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:33:31.14 ID:bd0uItio0
国王「ウチの古くからの関係者なら全員知っているんじゃないか?そもそもずっとあの領地の管理人だったわけだし」
魔王「放置してたけどね。そういえば前に貴族の後ろ盾って言ってたけど、それも関係しているの?」
国王「ああ、実際あの人達がどんな仲かは知らんが、竜爺には手を出せない、出してはいけないってのが暗黙の了解だったんだ。それを突き崩したのがアンタ達ってワケ」
433: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:52:31.27 ID:bd0uItio0
ドワーフ「おい、そろそろお開きだ」
魔王「え?なんで?」
国王「まだこれからだってのに、ちょっと早すぎるんじゃないか?」
434: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:53:16.59 ID:bd0uItio0
天使「コレはどういう事でしょう魔王様」
魔王「いえ、その……何とも言えないです」
国王「俺は俺で帰ろうかなーっと……」
435: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:53:42.34 ID:bd0uItio0
……
魔王「夜も更けて良い月だ」
側近「話を逸らすな恥知らずの畜生魔王」
436: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/01(木) 23:54:11.83 ID:bd0uItio0
魔王「勝手な事をしてすまない。言い訳をすると、王の誘いを無下にする訳にもいかなかったんだ」
側近「そうですね、あちらの国王も自分に責任が行くことを承知で誘ったようですし、我々はお咎め無しでした」
魔王「それに、彼という人物を知ることが出来た……収穫としては上々だよ。今後の付き合い方も考えていける」
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