502: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:14:50.58 ID:Y4a+9gmG0
竜爺「呼ばれた気がした!!」
魔王「竜爺?ドアを破壊して部屋に入ってくるのはやめてくれないかな?」
竜爺「最近バリアフリーというものが流行っておるらしいぞ」
503: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:15:26.60 ID:Y4a+9gmG0
竜爺「しかしな魔王、子供はいいぞ。荒んだ心を癒してくれる。それも我が子となれば別格だ」
魔王「ん、竜爺って子供居たんだ」
竜爺「ああ、6人ほどな。ほとんど妻に任せきりだったからワシに懐いていた訳では無かったが……」
504: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:16:15.84 ID:Y4a+9gmG0
竜爺「今にして思う、もっとどうにかしてやれなかったのかと。奴らに何をしてやれたのだろうかとな」
側近「竜爺様の人生は後悔だらけですね。そんなような話ばかりですが」
竜爺「ああ、だからワシを反面教師にしろ。ワシの失敗談を全てお主らに話してやる、お主らが同じような道を進まんようにな」
505: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:17:23.40 ID:Y4a+9gmG0
「魔王様、失礼い致します」
魔王「ん?おっと、君は王妃の侍女だね。せめてノックくらいはしてほしかったけど」
「あ、いえ……ドアが無くなっていたもので」
506: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:17:58.20 ID:Y4a+9gmG0
オーク「何かいいことでもあったんじゃないか?」
魔王「どうしてそう思う?」
竜爺「ヒトの顔くらいよく見ておけ。あの侍女、表情が綻んでおったぞ。きっと王妃にとっていいことがあったのだろう」
507: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:18:32.59 ID:Y4a+9gmG0
魔王(彼女が僕を呼び出すって一体なんだろうな……話なら別に後からでも出来るのに。急ぎなのかな?)
魔王(にしても、確か彼女は今日医者にかかると言っていたが、まさかどこか体調を崩したか?いや、朝は元気だったし……)
魔王(それなら僕の顔をすぐに見たい……てのも納得できるか。でもなぁ、それじゃあ……)
508: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:19:11.02 ID:Y4a+9gmG0
天使「出来ちゃいました!!」
魔王「え?何がだい?まさか悪性の腫瘍が……ッ!?」
天使「魔王様も中々に天然ですよね」
509: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:19:41.06 ID:Y4a+9gmG0
魔王「ああ……こ、こんな時ってどんな反応をしていいのやら」
「素直にお喜びになられるのがよろしいかと」
魔王「そうだ、そうだよ。僕に子供が出来たんだ、喜ばなきゃおかしいよね、えっと……」
510: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:20:19.48 ID:Y4a+9gmG0
オーク「噂をすれば影って言うが……まさかこのタイミングとはな」
側近「仕込んだのはパーティ前くらいでしょうか。まったく、お盛んな事で」
オーク「お前もっと他にいう事は無いのかよ……」
511: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/02(金) 01:20:52.34 ID:Y4a+9gmG0
……ああ、やっと君が産まれるんだね
僕の大切な子
僕の一番大切な子
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