596: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:13:24.45 ID:A6FDrUyF0
魔王「……」
側近「……魔王様、ハルモニア様に異常は見られないそうです。先に城へ送り届けました」
597: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:14:07.45 ID:A6FDrUyF0
側近(フュリクの腕まで食いちぎった聖剣の聖骸布……お前が本当に守りたかったものは……何なんだ)
魔王「……ナツィア、僕はね、君と……君の兄さんと一緒に歩いて行ける、優しい世界を目指したいんだ」
598: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:14:35.78 ID:A6FDrUyF0
側近「……私は先に……行くね」
側近「……」
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599: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:15:08.19 ID:A6FDrUyF0
オーク「……情けないなぁ、本当に。情けねぇ」
オーク「こんな時に、俺は何にもしてやれねぇ」
オーク「やっと見つけた俺の居場所も、大切な家族も。こんな形で無くしちまうなんて」
600: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:15:45.04 ID:A6FDrUyF0
竜爺「……」
賢人「……」
竜爺「何故だ……何故"お前"は傍に居たハズなのに……そんな若い姿になってまで城を抜け出してきたのに!!何故止めなかった!!何故助けなかった!!」
601: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:16:25.45 ID:A6FDrUyF0
魔王「……そろそろ行こうか」
魔王「……帰ろう、ナツィア」
602: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:16:58.43 ID:A6FDrUyF0
神器は持つ者に絶大な力、富、名声、そして幸せを与え
その役目を果たすと、所有者を破滅へと誘う
魔剣は持つ者に強大な力、狂気、争い、そして勝利を与え
志半ばで所有者の大切な物を奪う
603: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:17:27.01 ID:A6FDrUyF0
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604: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:17:54.76 ID:A6FDrUyF0
魔王「ッ!ハル!!」
「ッ!お父様!!」
魔王「どうしてこんなところまで出歩いたんだ!!」
605: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:18:20.81 ID:A6FDrUyF0
魔王「……君は」
「失礼する」
魔王「待って、アキだね?」
606: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/01/03(土) 00:18:47.83 ID:A6FDrUyF0
魔王「ありがとう、礼を言うよ。娘を助けてくれて……」
「礼は……いりません」
魔王「……僕を、覚えているかな?」
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