過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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10:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:08:52.56 ID:gIGEqEoto

「ねー、トイレ、先いい?」

「あ、ああ」

妹は、やはり不思議そうに、数秒間俺を見つめた後に、くるりと寝巻きを翻し、トイレの中へと入っていった。
全身がじっとりと汗ばんでいる。先程まで冷たかった空気が、掌を返したかのように、夏の夜の温度と湿気で、俺の全身を包み込んでいた。

……今度は、一体何をやらかしてくれているんだ。
涼宮ハルヒのご尊顔を脳裏に浮かべながら、俺は心中でつぶやき、ひとつため息をついた。
ひとまずの不思議現象が過ぎ去ったと察知した瞬間に、忘れていた意欲が、下腹部へと蘇ってくる。
とりあえず―――用を足そう。



………

質の悪い夢でも見たのだろう。
翌朝、俺は全身を襲う気だるさを洗顔で振り払い、昨夜の記憶と対峙することを放棄した。
幸いというべきか、不思議探索で顔を合わせたハルヒから、普段と違う様子は見られなかった。

「あんた、クマが凄いわよ?」

「ちょっと夢見が悪くてな」

「きっと正夢になるわね」

「冗談はよしてくれ」

結論から言って、ハルヒのその一言は、現実になってしまったわけなのだが。


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