過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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名無しNIPPER
[saga]
2014/12/31(水) 18:09:48.19 ID:gIGEqEoto
………
「マジにか」
時は加速し、その日の深夜。
俺はベッドの上で、再び味わう薄ら寒さに凍えることとなった。
日曜日を前にして、少し多い量の宿題に追われた俺は、時刻が零時を指すほんの少し前まで、時間の流れを忘れてしまっていた。
あと三十秒ほどで、長針と短針が重なり合うといった頃。俺はようやく宿題を終え、携帯の電子時計で、その事実に気づいた。
午前零時。
蘇る昨夜の記憶。それを払拭するように、俺は眉をしかめ、目頭を押さえた。
コチ、コチと、秒針が時を刻む音だけが、室内に響いている。
―――あと十秒。
不意に、あの男の言葉が脳裏を過ぎった。
記憶の中の男は、そう口にしながら、手の中の何かを見つめていた―――そう、あれは。
「時計……?」
閉じていた瞼を開き、壁にかけられた時計へと視線を向ける。
長針と短針はほぼ真上を示していて、秒針はそのわずか左。
三秒。秒針が、頂点へと近づく。
二秒。迫り来る何かに怯えるように、全身に鳥肌が走る。
一秒。手の中の携帯電話が、先走るように、プツリ。と音を立て、停止した。
そして―――時計は。
時間は、止まった。
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