過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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159:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:20:01.14 ID:t8V4LTxho

「こいつら、お互いを……」

天田が、表情をこわばらせながら言う。―――ああ、そういうボスキャラって、よく居るよな。同時に倒さなきゃ、復活するやつらとか。ベホマ使う魔王とか。現実に遭遇すると、こんなにも面倒で、こんなにも厄介なのか。

同時に倒す。
それが答えか?
しかし、天田の精神力は尽きてしまった。俺は砲身シャドウの敏捷性についていける自信はないし、妹はカウンター専門だ。
残るは……

「ワン!」

俺の考えを遮るようにして、天田の傍らで横たわっていたコロマルが声を上げ、体を起こした。
そうだ、コロマルのペルソナなら―――俺の頭の中で、いくつかのパーツが、音を立てて組み立てられてゆく。
そうして浮かび上がったのは、この二体のシャドウを封殺するための、『包囲網』の図。

「……なんとかなるかもしれん」

俺が呟くと、砲身シャドウを挟んだ向こう側で、天田が不思議そうな顔をした。

「……コロマル、こっちへ!」

動き出した戦車シャドウに向き直りながら、俺がそう叫ぶと、コロマルが相槌を打つように、ひとつ吠えた。
素早い動きで、砲身シャドウの脇をすり抜け、俺のもとへ駆けてくるコロマル。それを目で追うように、砲身シャドウが、こちらへと向き直った。

「よし、やれ、コロマル!」

俺が叫ぶと同時に、コロマルは床を蹴り、ペルソナを召喚しながら、室内を飛び回り始めた。炎を纏ったコロマルのペルソナが、あたりの空間に炎を灯し始める。俺は肌にその熱を感じながら、前後に迫る二体のシャドウを足止めすべく、ダンテを召喚した。
問題は―――『包囲網』が完成するまで、俺がこいつらを、一手に担えるか、というところだ。


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