過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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162:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:26:03.76 ID:t8V4LTxho
真っ黒なフェイクレザーの衣装を身にまとった、銀髪の女性。それが、俺のペルソナ……ネミッサの姿だった。
俺の体から放たれたその姿が、両手を頭上へと掲げると、俺の周囲の空間に、握り拳の形をした、わずかに透明がかった、エネルギーの塊が現れた。
それも、無数にだ。


 ―――『戦の魔王』


脳裏に声が響くと同時に、一斉にエネルギーが解き放たれ、シャドウの装甲に食らいついた。ダンテの羽ペンを弾き返した、強固な装甲が見る見るうちに、拉げて行く。
キャタピラが外れ、ベコベコになった戦車から、砲身部分が、緊急脱出。と言わんばかりに飛び出そうとする。しかし、降り注ぐ拳の雨の中を掻い潜ることは出来ず、小人の姿のシャドウは、顔面に拳を叩き込まれ、壁に向かって吹っ飛んで行った。
徹底的に殴り潰され、車体が黒い霧に変わり始めた頃、ようやく、拳の雨は止んだ。初陣を圧倒的勝利で飾り、俺の中へと還ってゆくネミッサ。
宣言通り、ボッコボコにしてやったぜ。どうだ、恐れ入ったか。

「キョンくん……すごーい!」

部屋の隅のほうから、甲高い声が、俺を褒めたたえた。桃色の壁の向こうで、妹が目をキラキラさせている。
そして、その傍らで、ぽかんとした表情を浮かべていた天田は、俺の視線に気づくと、

「……今の作戦は無茶ですよ。うまくいったから、良かったですけど」

と、視線を下に落としながら、ブツブツと呟いた。へっ、うるせー。終わりが良けりゃ、全て良いんだよ。

「……ま、ただ突く、殴るだけだった頃よりは、ずっといいです」

ようやく微笑みを見せる天田。

「それに、なんだかリーダーらしくなってきました。以前のリーダーや、アイギスさんと比べたら、まだまだですけど」

にこやかな上から目線が癇に障るぜ。
いいから、お前はチューインソウルでも食ってろ。SAN値補給だ。


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