過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
1- 20
172:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 19:46:02.31 ID:t8V4LTxho

「うぐっ!」

剛毅が放ったのは、ちょうど、ダンテの薙ぎ払いと似たような、閃光を帯びた斬撃だった。それを、真正面から受け止める伊織。衝撃が、伊織の体を後方へと弾き飛ばす。
すると、必然的に、シャドウの攻撃の矛先は、俺の方へ向けられる。一瞬気負いするが、すぐに払拭し、俺はペルソナを召喚した。―――ここで逃げたら男じゃねえ。

「ネミッサ!」

放ったのは、先刻、俺の中に目覚めた、二体目(中庭でシャドウを倒したやつをカウントするなら、三体目だ)のペルソナだ。
敵は、素早い伊織の攻撃を、確実に受け止め、弾き返していた。そんなやつに、ダンテの大振りの攻撃を放っても、効果は薄い。優先すべきは手数。ネミッサはうってつけってやつだ。
シャドウに接近しながら、ペルソナのエネルギーを、拳の形に集中させる。剛毅の体にこいつを叩き込むことは難しいかもしれないが、また、森さんが援護をしてくれる可能性もある―――
と、そこまで考えて、ひとつ気になる。
アイギスは? 何やってんだ?
―――と、思考が戦闘から外れた、その瞬間が命取りだった。

ゴオオ。

「なっ!」

『キョンくん、あぶない! ヒートウェイブが来ます!』

気がついたときには、俺の目前に、シャドウの姿。
今にも柄モノを振りぬこうとするその体勢。まずい―――今からじゃ、防御が間に合わん。そもそも、ネミッサにこれといった防御能力はない。
結果、直撃。せめてもの防御行動として、俺は攻撃を喰らう寸前、目の前でネミッサの両腕を重ね、その一点で攻撃を受けた。

その咄嗟の防御が幸いしてか、俺の体が弾け飛ぶことはなく、伊織と似たような具合に、体が後方へと吹き飛ばされるだけで済んだ。

「くっ!」

なんとか大地を捉えている踵部分で、地面に直線を描きながら、俺は否応なしに後ずさらされる。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
261Res/374.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice