過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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185:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 20:12:09.68 ID:t8V4LTxho

ぽす。

なんとか間に合った。俺の両腕に、びっくりするほど軽い、朝比奈さんの体重が掛かる。

「ふえ……キョン君」

何が起きたのか、未だに分かっていない様子の朝比奈さんは、泣きはらした目で俺を見た。
髪はぐしゃぐしゃ、目は真っ赤、顔は真っ青。まったくもってボロボロだ。そんな朝比奈さんの姿を見て、俺は―――運命シャドウに対して、たとえようのない怒りを覚える。
俺の憧れの人を、こんなにしやがって。

「ペルソナ」

腕の中に、朝比奈さんの小柄な肉体を収めたまま、俺はその、単語を口にする。体の奥から、溢れ出してくる高揚感。―――俺はもう、その感覚の正体を訝しむことはない。
やがて、視界の中にカードが現れる。ナンバーは、『][』。

「―――『カグヤ』!」

カードが弾けると共に、俺の体から、和服を身に纏った、長髪の女性が現れ、舞い踊るかのように、一回転、体を翻した。
次の瞬間、発生したのは……光だった。
カグヤの立つ大地から、周囲の空間に向けて、白く透き通った光が迸ったのだ。

「うおっ!?」

やがて、光は、シャドウや、伊織、森さんの立つ大地までもを飲み込んだ。足下を包む光に驚き、伊織が声を上げる。
運命のシャドウの体が、光に触れた瞬間。キィン、と、甲高い音が、あたりの空間に響き渡った。声を上げる暇もなく、シャドウの体が、光の中で、砂の粒へと変わってゆく。
浄化の光ってやつか―――俺は、三体目のペルソナの姿を見つめながら、安堵の息を付いた。

アイギス、ありがとうな。
これで―――クエスト、達成だ。


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