過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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186:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 20:14:04.21 ID:t8V4LTxho



………

「大丈夫です、多分……オーバーヒートして、一時的に動けなくなっているだけで」

中庭のベンチに、アイギスの体を横たえ、山岸さんは言った。アイギスの正体―――ロボットである、という事実―――を知らなかったのは、なんと俺だけだったらしい。
古泉や朝倉は、休憩中に、既に、月光館学園組が解決したという事件の顛末を聞かされていたとか。それ以前に、目で見てわかる、とも言われた。
決して俺がハブられていたと言うわけではなく、俺が体育館の時から、出ずっぱりで戦い続けていたために、聞かされる機会が無かっただけだ。そう信じたい。
アイギスを山岸さんに任せ、俺たちは、朝比奈さんに、タルタロスに迷い込むまでの経緯を訊いた。

「あの、えっと……よくわからなくて、あたし……放課後、部室に行ったのまでは覚えてるんですが」

もつれる舌を必死で正しながら、朝比奈さんが言葉をつむぐ。

「そしたら、えっと……遠くから、鎖を引きずるような、音が聞こえたんです。何だろうって思ってたら、なんだか眠くなってきて……
 それで、目が覚めたら、もうすぐ零時ぐらいで、びっくりして、家に帰ろうとしたんです。そしたら、校門の前で、突然……あたりがヘンになって、学校が……その、すごいことに」

すごいこと。たしかに、これはすごいよな。改めて、そびえ立つタルタロスの外壁を見上げ、納得する。

「それで、どうしようって思っていたら、突然あの、怪物が来て……気が付いたら、縛り付けられてました」

「鎖の音、というのが、気になりますね」

話を聞いていた古泉が、ぽつりと呟く。

「それに、それほど長いあいだ、眠り続けていたというのも奇妙です」

「作為的な何かを感じるわ。でも、タルタロスに朝比奈さんを呼び込むことで、誰が得をするのかしら」と、朝倉。


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