過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 21:06:01.30 ID:t8V4LTxho
「消える、って……」
ぽつりと、俺の後ろで、伊織が呟く。
「いや……おかしいだろ、なんで、アンタが消えなきゃいけないんだよ」
「私は、この力を手放すことはできないのよ」
す。と、無表情の見つめる先を、足元へと移しながら、ハルヒは言った。
「力を失うことも、自分の記憶を消すこともできない。誰かに委ねることもできない。この力……『涼宮ハルヒ』の呪縛から、世界を解放するには……私が、この世界からいなくなるしかないの」
まるで世間話でもするような、平坦な口調。
「私は、世界を作り直す。私なんて、元々いなかった世界を創る。そして、この力を抱いて、消える。そのために……私は、このモナドと一つになる」
不意に、ハルヒの手の中にあったカードが、弾ける。同時に、ハルヒの体から溢れ出す、青白い光。
「私の考えが理解できたなら、この塔から降りなさい。邪魔をするなら……無理矢理にでも、消えてもらうわ」
き、と、ハルヒの視線が、鋭くなる。
その視線を受けた俺が、無言でペルソナカードを取り出すと、周囲の仲間たちも、それに倣うように、臨戦態勢に入った。
ふざけんなよ、ハルヒ。
償いだの、開放だの、勝手な事ばっかり言いやがって。
そんなもん―――知ったことかよ。
お前が消えようとしているのを、黙って見ていられるか。
待ってろ、今……目を覚まさせてやる。
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