過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
1- 20
220:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:07:01.99 ID:t8V4LTxho

「ペルソナ!」

ハルヒの口から放たれたその単語が、屋上の大気を震わせる。呼び声に呼応し、現れたのは、赤い衣装に身を纏った、道化師のような姿のペルソナだった。

「行きなさい、『アポロ』!」

ハルヒのペルソナが、右の拳を握り締めると、周囲の空間が一瞬、陽炎のように歪み、直後、ペルソナの拳が、閃光を帯び、やがて、炎を纏い始めた。

『みっ、皆さん、今の涼宮さんのペルソナは、炎のペルソナです! 攻撃がきます―――とても強くて、重い力です!』

降り注いだ、朝比奈さんの声を受け、最初に動いたのは―――森さんだった。細く引き締まった脚でモナドの屋上を蹴り、ペルソナの光を身に纏いながら、ハルヒとの距離を縮めてゆく。そして、ハルヒの前に立つ赤い道化師へと向けて、髑髏柄のペルソナを放った。

「ベッラ!」

現れた、森さんのペルソナが、左の拳を振り上げ、ハルヒのペルソナが放った攻撃に、拳をぶつけ合わせるように振り下ろした。一瞬のインパクトの後、力が拮抗する、ギリギリという音が、離れた場所からでも聞いて取れるほど、激しく鳴り響いた。

「古泉!」

「はい!」

ハルヒのペルソナとの力比べを繰り広げながら、森さんが古泉の名を呼ぶと、既に臨戦態勢に入っていた古泉が、傍らに、薄緑色のペルソナを携えながら、駆け出した。直後に、赤い光の矢の雨が放たれ、森さんの背中へと差し掛かる。
その矢が、今にも体表に食らいつきそうになった、その瞬間、森さんはタン。と、大地を足で蹴り、ハルヒのペルソナの頭上へと飛び上がった。
同時に、拳を繰り出していた森さんのペルソナが解除され、矢の雨の標的は、必然的に、ハルヒのペルソナへと移る。更に、空中の森さんが、眼下の赤い道化師へと向けて、今度は右の拳を振り下ろす。
頭上と前方からの、同時の攻撃。しかし、攻撃が食らいつこうとした瞬間、ハルヒはポケットから、新たなカードを出し、それを空中へと放った。
同時に、道化師のペルソナの姿が消え、二人の攻撃は標的を失い、空を切る。

「来なさい、『ヴィシュヌ』!」

ハルヒの体から、新たなペルソナが繰り出される。漆黒のマントに身を包んだ、青鬼の如き姿のペルソナだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
261Res/374.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice