過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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229:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:16:01.61 ID:t8V4LTxho

「キョン……お願い……」

宝石のようなハルヒの瞳から、涙が滲み出してくる。まるで、今まで押し殺していた、真実の感情が、溢れ出しているかのように。
涙は、ハルヒの顔を、あっという間に、くしゃくしゃにした。

「私を……たすけて……キョン……」

ハルヒには―――逃げ場がないのだ。
自分の持つ能力を知り、それによって、知らず知らずに犯していた罪を知り―――生き続けることさえ、長くはできなくなった。
生きていれば、きっと、何かを起こしてしまうから。

「キョン……」

泣きじゃくりながら、俺の名を呼ぶ、ハルヒ。
その、ボロボロの体に、俺は歩み寄り―――その体を、抱きしめた。

「泣くな……」

制服のブレザーに、ハルヒの涙が染み込んでゆく。
影時間から出なくなって、しばらくが経過したためか、ぐしゃぐしゃに荒れ、伸びた髪の毛の上から、その頭を撫でくり回す。

「俺がいてやる。古泉だって、長門だって、朝比奈さんだって……お前が何を起こそうと、そばにいてやる」

ハルヒにとって、それが苦痛であることは、分かっている。
それでも、俺には―――ハルヒを殺すことなど、出来ない。

「お前が集めたメンツだろうが……最後まで、責任とれよ。お前が死んだら……俺たちは、どうすりゃいいってんだ」

「キョン……私―――私、消えたく……な―――ー」


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