過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 21:28:08.42 ID:t8V4LTxho
『馬鹿な……またも、運命は、私の選択を否定するというのか!』
低く、濁った声で、ニャルラトホテプが呻く。その胸に存在したはずの、ハルヒの顔を模した彫刻は、崩れ落ち、訳のわからない凹凸の塊に、変わり果ててしまっている。
『涼宮ハルヒは、滅亡の鍵などではない。彼女は―――彼女たちは。進化の可能性』
それに答えるように、長門の声が、どこかから響き渡る。
『可能性だと……また、その言葉に、邪魔をされるのか……このような力は、もはや未来永劫生まれぬかも知れぬ……だというのに!』
ああ、残念だったな、混沌さんよ。
その貴重な宝物は、残念ながら、とっくの昔に、自分の運命を決めちまっているんだ。
「ハルヒ―――お前は、何がしたい?」
傍らのハルヒに向けて、尋ねる。
ハルヒは一瞬、驚いたような顔を見せた後で、叫んだ。
「戻りたい!」
そんなデカイ声で言わんでも、目の前なんだから、聞こえるって。
「私、戻りたい! 消えたくない―――また、みんなと一緒に過ごしたいよ、キョン!」
だ、そうだ。―――さあ、どうする? ニャルラトホテプ。
『……愚かな……しかし、覚えておけ……宇宙の中心で轟く白痴の塊とは、貴様ら自身だということを……! 貴様等がある限り……私は消えぬ……!』
譫言をつぶやくような口調で、のたまうニャルラトホテプ―――さあ、年貢の収めどきだ。
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