過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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25:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:32:23.52 ID:gIGEqEoto

俺は、どうなるんだ?

階下から近づいてくる気配とともに、最悪の予想が浮かび上がってくる。
宿題のノートが原因で、化物に食われて、お騒がせのジ・エンド。
冗談にもならない。
しかし、悲しいことに、それが今の俺にとって、一番身近な未来だった。

 ―――我が手を取れ―――

不意に、脳裏に声がよぎる。
以前どこかで聞いたことがあるような、低い男の声だ―――まさか、早くも走馬灯か。
死の瀬戸際で思い出されるのが、男の声というのは、少しばかり情けない話だ。

 ―――アンタのことは、生かしておいてあげる―――

続いて浮かんできたのは、これまでと違い、ごくごく身近で、聴き馴染みのある声だった。
その声の持ち主を、俺は知っている。よく知っているとも。
しかし。そいつから、そんな言葉をかけられたことなど、あっただろうか。


 ―――……我が手を取れ―――


水っぽい音とともに、ついに踊り場に現れた化物は、手に持った仮面を俺に突きつけながら、何か考えるように一秒ほど制止した。
そして、次の瞬間。化物の無数の手の中に、金属製のバタフライナイフが、シャリシャリと音を立てながら現れる。
そいつで俺を膾切りにするつもりか。俺にとって、ナイフってのがどれくらいのトラウマウエポンだか、分かってやっているんだとしたら非常に腹立たしい。

気が付くと、俺の視界は、足元から吹き上がってくる、青い光によって染められていた。


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