過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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55:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 20:12:25.10 ID:gIGEqEoto

「見てください」

見通しの良くなった校庭の一点。ちょうど、現れたシャドウを挟んだ向こう側を指差し、古泉が言った。指し示された先を注視すると……そこに、シャドウではないものの姿があった。
地面にしゃがみこみ、頭を抱えるその姿―――遠目に見てもわかる小柄な体躯に、俺は見覚えがある。
俺にとって、SOS団のメンバー以上に馴染みのある佇まい。


そこに居たのは、俺の、妹だった。

「あいつ……何でこんな所に!」

一瞬、混乱が脳内を支配する。
たしか、真夜中の北高に誰かがいて、そいつがこの迷宮に取り込まれてしまったという話だったよな?
その誰かが、俺の妹だと?
小学六年生の妹が、何故、深夜の北高にやってきたというのか。

「まずいよ。狙われてる」

ショート寸前の俺の思考回路を、朝倉の声が、現実に引き戻した。
何手か遅れて、視界の中のシャドウの巨体が、俺たちのいる方向でなく、妹の方に向けられている事に気づく。
今は、疑問符を浮かべている場合ではない。

「―――!」

俺が名前を呼ぶと、蹲っていた妹は、僅かに面を上げ、俺たちに視線を向けた。

「キョンくん!」

甲高い声で俺の名を呼び、直後、目の前に立ちふさがるシャドウの巨体を視認し、身をすくませる妹。


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