過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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72:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:14:54.27 ID:gIGEqEoto

「マジかよ……最強じゃね? それ」

ああ、最強だよ。あいつは。間違っちゃいないだろう。長門がペルソナを使えるかどうかは知らんが、多分使えるだろうし、仮にペルソナを使えないとしても、あいつが最強であることに揺らぎは無いだろうからな。

「ま、とにかく行こうぜ。俺もいい加減連絡利くとこ見っけて、仲間にも教えてやんないと。せっかくの夏休み影時間に費やすとかちょっと無いっしょ」

しかも、時間が経ってることも知らされぬままにだとしたら、これはもう一種の災厄としか言いようがないな。
俺はこのでたらめダンジョンに迷い込んでから、日数にしてどれほどが経過したのかを考えようとして、もはや相棒と呼んでもいい、重い頭痛に見舞われた。



……

その後。宛ても無く歩くというのも心もとないものだったが、宛てをつける手立てを持たないのだから仕方ない。俺は伊織から、以前あった事件の話というのを聞きながら(俺の頭が悪いのか、伊織の説明が悪いのか、さっぱり理解できなかったが)ふらふらと塔内を歩いた。

「お、満月」

ふと、伊織が窓の外に目をやり、呟いた。
満月がどうかしたのか―――と、言った所で、自分で違和感を覚える。……満月?

「言ったっしょ、さっき。俺らの場合さ、満月のたびに、でかいシャドウが街を襲いに来るのよ。で、そいつらを倒すのが最初の目的だったわけ。ま、結局その行動は、あんま意味無かったっつか、むしろ逆効果だったんだけどさ」

と、頬を掻きながら言いよどむ。何かを隠しているような口ぶりだったが、俺は特に詮索はしなかった。

「満月のたび……」

……待てよ。でかいシャドウで、満月だって?
『でかいやつ』となら、つい最近戦ったじゃないか。
そうだ、あの時、校庭で……空には、満月が昇っていたはずだ。―――あれからどれだけ時間が経った? 詳しくは分からんが、月がもう一巡して戻ってくるほどの時間は経っていないはずだ。


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