過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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98:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:52:26.96 ID:gIGEqEoto

『はい、恐らく……エスケープロードで助けようとしたんだけど、そのシャドウの力なのか、上手くいかないの』

となると、古泉たちが駆けつけるしかない。しかし、風花の力で、中庭へ帰還した後で、本棟の二十三階を目指す……その間、持ちこたえていてくれるだろうか。
……そうだ、それなら。と、古泉は、風花に声を投げる。

「山岸さん、聞こえますか。古泉です」

『あ、はい』

「先ほど、僕を、中庭まで案内していただいたように、僕らのいる場所から、そのお二人のところへ、直接向かうことは不可能でしょうか」

『えっと、探知してみます……はい、出来ます! でも、すみません、あんまり余裕がないです、急いでください! その廊下の突き当りを右に、その後、直進してください!』

一瞬、古泉と伊織は、顔を見合わせ、風花の言葉の通りの方角へ駆け出す。コロマルもまた、状況を理解したらしく、二人のすぐ後ろについて来た。
その後、風花のナビゲートに従い、幾度かの壁抜けを繰り返すうちに、周囲の風景が僅かに変わる。

「新校舎の内装です、本棟に着いたようですね」

『はい、そこは本棟二十二階です。急いでください、ゆかりちゃんたち、何とか持ちこたえてますが、相手の相性が、最悪なんです!』

「オッケー、任せろ!」

幸いなことに、階段は目の前にあった。辺りに転がっている掃除用具を蹴飛ばしながら、古泉と伊織、コロマルは、数段飛ばしで階段を駆け上がる。

「ゆかりっち、アイちゃん、無事かっ!」

階段を上りきると、目の前に引き戸が立ちはだかっていた。それを音を立てて開け放ちながら、伊織が叫ぶ。現れた、ドアの向こう側の光景に、古泉は見覚えがあった。
立ち並ぶ机、散らかったパソコンと、その周辺機器。そこは、SOS団の部室の二つ隣の、コンピュータ研究部の部室だ。その部屋の中央に、無数のコードによって作られた台の上に結び付けられた、赤黒い肌の、人型のシャドウの姿がある。。
そして、そのシャドウと対峙しているのは……白い衣装に身を包んだ、金髪の女性の姿。


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