過去ログ - 凛「アーチャーと・・・・セイバー?じゃないわね」
1- 20
2:名無しNIPPER
2014/12/31(水) 18:55:19.69 ID:EGcz/bgU0
「完璧!間違いなく最強のカードを引き当てたわ」

右手の甲に刻まれた令呪を見て少女・・・遠坂凛は己の召喚に確かな手応えを感じ召喚されたサーヴァントを確認するべく辺りを見渡す。

「・・・あれ?」

しかし、召喚陣の近くには凛以外は誰も居ない。
あるのは召喚の為に使用され魔翌力が尽きた宝石と部屋の隅に退かした家具があるばかりだ。

「おっかしいわね、確かに令呪は・・・・え?な、何で!?」

部屋一帯を見回して人影が確認出来なかった凛はふと左手の甲を見て驚愕した。
令呪は確かに右手の甲にあった筈だ、しかし左手の甲にも形状は違えど確かに令呪が刻まれていた・・・その時

ドーーーーーーン!!

「!?い、今のは・・・上から!?」
天井に、正確には召喚に使用した地下室の真上に存在する居間辺りに何かが落下した音が鳴り響いた。
二つの令呪に困惑したいた凛だが、今の落下音の元を確認すべく地下室から飛び出し居間へと走り出した。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「貴様、何者だ」
「そりゃこっちの台詞だ褐色野郎、いきなりぶつかってきやがって」
「・・・・・何これ」

凛が傾いて開かなくなった居間のドアを蹴破って中に入った時、居間の中央では散乱した家具を間に挟んで二人の長身の男が互いに獲物を構え対峙していた。
褐色の肌に白髪の赤い服を着た男は両手に白と黒の夫婦剣を携え、同じく白髪で赤いジャケットを着た男は身の丈程はありそうな大剣を構えて今にも相手に斬りかからんとしていた。

「ちょっとあんた達、人の家でドンパチ始めようとしてんじゃないわよ!」

もう何がどうなっているか全く分からないが、とりあえず今にも衝突しそうな両者を止めるべく凛は二人の間に割って入る・・・・が

「君がマスターか、戦いの邪魔だ下がっていろ!」
「何だてめぇ、俺はその褐色野郎に用があんだすっこんでろ!」

二人同時にそう言うと大剣男の方は凛を飛び越え褐色男に斬りかかった、対して褐色男は夫婦剣を交差し大剣を受け止め弾き返す。
大剣の一撃を防がれ態勢を崩した大剣男に向かって褐色男が斬りかかるが大剣男も大剣を器用に操り二連撃の斬撃を防御すると、大剣男は剣を逆手持ちにし勢い良く振り抜く
すると獣の形をした魔翌力の塊の様な物が現れて褐色男に襲いかかる、褐色男は横っ飛びにそれを回避すると目標を失ったそれは居間の壁に直撃し轟音と共に壁に大穴を開けた。

「待って!待ちなさい!」

二人が激突する度に壁には穴が開き、家具は粉砕し、床には亀裂が走る
ボロボロになっていく居間で凛は必死に声を出すが戦闘をしている二人にはまるで聞こえておらず激化する一方だった。

「この・・・・いい加減に・・・私の言う事聞けぇぇぇ!!」

あまりの状況に遂に業を煮やした凛の絶叫と共に両手の甲に刻まれた令呪が眩く発光し、辺り一面を赤い閃光が覆い尽くす。

「な、何だ!?」
「!?おい待てマスター!」
「うっさーーーーーーーーーい!!」

大剣男が閃光に困惑し褐色男が状況を察して止めようとするが凛は構わず令呪を解放した。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
84Res/52.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice