過去ログ - お嬢様「父を殺したのは誰か?」【R-18】
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55: ◆AYcToR0oTg[saga]
2015/01/01(木) 02:39:51.39 ID:oqGk6WLc0

嬢「ま、いいわ。執事の欲望なんてどうでもいい」

嬢「……こんなところを見つかったんだもの。ただで済むとは思っていないわね?」

執事「もちろん。ですが、お嬢様に何ができるというのです?」

執事「見たところ凶器を手にしているわけでもありません。あるいは催涙スプレーのようなものを隠し持っているのでしょうかね」

嬢「あいにく、わたしは手ぶらでここにいるわ」

嬢「執事、知ってる? 素人が武器を持って応戦しようとすると、それを奪われて余計に危険が増すそうよ?」

執事「耳にしたことなら。……ですがお嬢様。でしたらどうやって、私を取り押さえるおつもりで?」

執事「この映像は渡しません。あなたの心が折られた、けれど立ち上がってみせた、記念すべき一時です」

嬢「取り押さえるまでもないわ。どちらにしろ、その映像も、それを見たあなたも、生かしておく理由がない」

嬢「…………いいえ。もっと言えば、そんな映像を残されてしまったわたしこそ、生きながらえる理屈がない」

執事「は?」

嬢「その映像を見たSは、これから社会に殺されるわ。あとはあなたと映像、そしてわたし、この三つを処分するだけでいい」

嬢「さあ執事、踊りましょう? もうすぐこの家は焼け落ちる。どこにも逃げ場などないわ」

嬢「あなたもわたしもその映像も、全てが全て、灰になるのよ」

執事「くっ……!」

嬢「あら、窓から飛び降りる? ここは四階よ、助かるかしら?」

執事「こ、のっ! こんなところで死んでたまるか!?」

嬢「……無様ね。本当に、無様」



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