過去ログ - 渋谷凛「もうそろそろアニメが始まるね」 モバP「おう」
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4: ◆2vQ.vRCmts[saga ]
2015/01/01(木) 20:50:44.66 ID:tQPNzwmh0
ちひろ「地獄の歯車」

そうだ、唯一無二の破滅へ向かっていく悪魔の脚本。他のあらゆる可能性をすり潰し、自慢の商品を売りつけるために底なしの悪意で磨かれた鋼鉄だ。

そんな物は見たくない。見たくないから、無駄だと知りつつ卯月は私は望むのだ。

卯月「……逃げてよ」

全部私が悪かった。貴方は強い。とても強いと分かっているから、お願いだからもう止めて。

泣かせないと言ってくれた。笑わせてあげると言ってくれた。なら、その約束を今こそ履行してほしい。

私が望むのはたったそれだけ、こんなモノは一度だって見たくもないのに

ちひろ「それは無理ですよ」

そう無理だと分かっている。だって、この悪魔がそれを許すはずが無いのだから。

ちひろ「あんめい、いえぞすまりあ」

人型を成した悪意の集合体は、天を抱くように両手を広げて祝福の聖句を口にした。

その面貌は愉悦に歪み、橙色の瞳は情欲の色に濡れている。

総身から垂れ流される邪念の波動が、一秒も休まず貴方達を愛していると謳いあげているからに他ならない。

ちひろ「綺麗よ、卯月ちゃん。凛ちゃんも蘭子ちゃんも、貴方達はまったく美しい」

ちひろ「あちらの方も直に決するわ。貴方の思っている通り、勝負は見えているけどね。でも、茶番と評するのだけは止してね。これでも貴方の気に召すように準備を整えたのだと自負しているから。ああ、まったく素晴らしい夢だわ。魔法の果ての輝く未来……実に美しいと思わない?卯月ちゃん」

卯月「私はもういいです。でも……お願いだから、あの人は……凛ちゃんだけは見逃して……」



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