101: ◆lnjTinpKqI[saga]
2015/01/08(木) 20:17:02.56 ID:5FP3gAZw0
 あっけらかんと言い放った星奈の姿は。 
  
 彼女のありようをまざまざと示すようで。 
  
 嘘偽りない本心であると確信できるその言葉は。 
102: ◆lnjTinpKqI[saga]
2015/01/08(木) 20:17:59.73 ID:5FP3gAZw0
 夜空の方を見やると、彼女は下を向いており、その表情は読み取れない。 
  
 しかし、数秒の後、星奈の手を振り解くとこう言った。 
  
  
103: ◆lnjTinpKqI[saga]
2015/01/08(木) 20:19:33.73 ID:5FP3gAZw0
 8割もあった星奈のHPがこの一撃で半分消し飛び、バーが4割近くまで減少する。 
  
 星奈は最初は何が起きたのか分からなかったようだが、夜空が自分に剣を突き立てているのを見るや、すぐに状況を把握したようだ。 
  
  
104: ◆lnjTinpKqI[saga]
2015/01/08(木) 20:22:11.76 ID:5FP3gAZw0
 星奈「人の好意を仇で返すようなゴミカスには、お仕置きが必要よね」 
  
  
 夜空「好意だと?貴様は自分の自己満足の為に、私をダシにしようとしただけだろう」 
  
105: ◆lnjTinpKqI[saga]
2015/01/08(木) 20:22:43.31 ID:5FP3gAZw0
 横薙ぎの一閃と垂直に振り下ろされた一撃が大きな音を立てて衝突する。夜空が若干押し負けるが、星奈の剣は夜空に届くことなく相殺される。 
  
 スキル後の硬直に入った星奈に対し、夜空はまだ二撃目を残している。女の子に似つかわしくない雄叫びと共に、鋭く繰り出された水平切りが無防備の星奈に直撃する。 
  
 ≪アーマー・ピアス≫の追加効果であるDEF低下のバフを受けていた星奈のHPは呆気無く消し飛び、イノシシのそれとは違う鋭い効果音を残し消滅する。 
106: ◆lnjTinpKqI[saga]
2015/01/08(木) 20:23:11.64 ID:5FP3gAZw0
 今回の投下はここまでです 
107:名無しNIPPER[sage]
2015/01/08(木) 21:32:35.28 ID:nDOe3q3jo
 おつおつ 
108: ◆lnjTinpKqI[saga]
2015/01/13(火) 02:08:46.94 ID:KwABobKo0
 投下開始します 
109: ◆lnjTinpKqI[saga]
2015/01/13(火) 02:10:03.60 ID:KwABobKo0
 夜空と星奈は黒鉄宮と呼ばれる場所に転移させられたようだ。俺たちは2人を迎えにその場所へと足を運んだ。 
  
 はじまりの街でも異質な存在感を放っているそれは、理科の案内を必要としないくらい分かりやすい位置に存在していた。 
  
 中に入ろうとすると、ちょうど2人が中から出てくるところだった。 
110: ◆lnjTinpKqI[saga]
2015/01/13(火) 02:12:18.92 ID:KwABobKo0
 星奈「さっき夜空を串刺しにしようとしたら、何の前触れもなしにいきなりはじかれたのよ! そんな防御スキルは無かったはずよね? いったいどういうことよ!」 
  
  
 理科「まさかとは思いましたがほんとにやってたんですね・・・一応説明しておくと、≪圏内≫では基本的にプレイヤーが攻撃を受けることはありません」 
  
111: ◆lnjTinpKqI[saga]
2015/01/13(火) 02:13:11.18 ID:KwABobKo0
 星奈「文句なら夜空に言いなさよね! せっかくあたしが協力してあげようって言ったのにいきなり後ろから攻撃してくるなんて――」 
  
  
 夜空「助けてくれと頼んだ覚えはない。それに結局、お前自身がお前自身の為だけに私を利用しようとしただけだろう。恩着せがましいにも程がある」 
  
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