45:名無しNIPPER
2015/01/02(金) 00:56:58.32 ID:mTWD1rJD0
俺「シーちゃん」
シーちゃん「はい」
俺「君は、なんなの」
46:名無しNIPPER
2015/01/02(金) 00:58:59.51 ID:mTWD1rJD0
この間まで、ずっと料理が机の上に並べられていた。
それを彼女が作っている姿もきちんと見ていた。
だけど、それを認めていなかった。
47:名無しNIPPER
2015/01/02(金) 01:00:28.48 ID:mTWD1rJD0
俺「昔、好きな子がいたんだ」
シーちゃん「はい」
俺「その子は放課後毎日、道路に寝そべっていたんだ」
48:名無しNIPPER
2015/01/02(金) 01:03:29.96 ID:mTWD1rJD0
俺「暑い日も、寒い日も、その子は寝転がり続けたんだ」
俺「なんでってある日聞いたんだ」
俺「そいつさ、自分が車に轢かれるの待ってるって言うんだぜ?」
49:名無しNIPPER[sage]
2015/01/02(金) 01:05:30.79 ID:rgR5SRAHo
ホラーかよ
50:名無しNIPPER
2015/01/02(金) 01:05:44.50 ID:mTWD1rJD0
俺「あの時、俺は何も言えなかった。何もしなかった」
シーちゃん「はい」
俺「その子は、それからどうなったのかは知らない。転校したとしか聞いてないんだ」
51:名無しNIPPER
2015/01/02(金) 01:08:53.05 ID:mTWD1rJD0
シーちゃん「忘れられたんですか?」
俺「何をだ?」
シーちゃん「あなたの願いですよ」
52:名無しNIPPER[saga]
2015/01/02(金) 01:10:42.81 ID:mTWD1rJD0
俺「だから、彼女だって」
シーちゃん「そういうことですね
シーちゃん「では、クリスマスプレゼントといえども、あなたはもう大人です」
53:名無しNIPPER[saga]
2015/01/02(金) 01:15:15.90 ID:mTWD1rJD0
俺(プレゼントを、自分で?)
俺(シーちゃんは、クリスマスプレゼントではなかった)
俺(でも、シーちゃんは俺の彼女だった)
54:名無しNIPPER[saga]
2015/01/02(金) 01:18:30.09 ID:mTWD1rJD0
俺はソファに放りこんだコートを羽織り、マフラーを巻いた。
俺(やっぱりかっこいいじゃん)
俺「行ってきます」
55:名無しNIPPER
2015/01/02(金) 01:20:55.65 ID:mTWD1rJD0
三百六十四日目
その日も雪が降っていた。
空気は張り詰めていて、皮膚がむき出しになっている顔は、ただれてしまいそうなほど冷たかった。
62Res/25.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。