過去ログ - 妖狐 「お主に会うため......じゃよ」
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48: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/03(土) 23:24:44.11 ID:jBq9pAD90

『むかしむかし、あるちいさな村に一人のおとこがすんでいました』

『おとこには母親がいませんでしたが、優しい父親がいました』

以下略



49: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/03(土) 23:27:02.23 ID:jBq9pAD90
『そんなお父さんも、自分の病気は治せませんでした』

『おとこは突然、ひとりぼっちになってしまったのです』

『それでも、やさしい村の人達に助けられ』
以下略



50: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/03(土) 23:30:25.99 ID:jBq9pAD90

『そんなある日、村に大きな嵐がやってきました』

『おとこは「畑の様子を見てくる」という死亡フラグを立てつつ』

以下略



51: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/03(土) 23:33:14.81 ID:jBq9pAD90
『畑にたどり着いたおとこがみたもの。それは』

『痩せ細った一匹のきつねでした』

『きつねは頭から血を流し、か細く息をしていました』
以下略



52: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/03(土) 23:36:55.60 ID:jBq9pAD90
『おとこは思いました。きつねを助けたい。と』

『おとこがきつねを抱き上げたとき、近くの藪から何かが這い出てきました』

『全身すり傷や切り傷でボロボロのきつねです』
以下略



53: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/03(土) 23:39:27.99 ID:jBq9pAD90
『おとこは二匹のきつねを抱え、大急ぎで家に帰ってきました』

『そして父親が使っていた医療器具のはいった道具箱を取り出し』

『治療を始めました...っ!」
以下略



54: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/03(土) 23:43:12.44 ID:jBq9pAD90
犬「く〜ん?」

男「おっと、悪い悪い」

男「それで、続きなんだがな」
以下略



55: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/03(土) 23:49:27.10 ID:jBq9pAD90
男「当然だよな。だって、おれは医療の知識なんてなにも知らないんだから」

男「頭から血を流したきつねに包帯をまいてさ」

男「これだけでどうにかなるんじゃないかって...思ってさ」
以下略



56: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/03(土) 23:52:45.33 ID:jBq9pAD90
男「壊死した部分を切除してたんだけどさ」

男「おれ、止血すらまともにできなくて...」

男「自分の手の中で生き物が死んでいく...」
以下略



57: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/03(土) 23:58:03.09 ID:jBq9pAD90
男「でも...その時のおれは怖くて...っ」

男「無意識にあいつらのことを忘れようとして...」グスッ

男「妖狐に言われるまで...忘れてしまっていたんだ...」
以下略



58: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/04(日) 00:02:05.09 ID:TJhFqodr0



男「うぅ...妖狐おおおおおおおおおおっ!!!!!!...」

以下略



59: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/04(日) 00:05:07.15 ID:TJhFqodr0
女「はあ...最近は泣かなくなったと思ったらこれじゃよ」

女「もう許してやると何百遍も言うとろうに...」

男「ごめん...ごめんなぁ...ううぅ」
以下略



60: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/04(日) 00:06:54.94 ID:TJhFqodr0
『おれの知っているきつねの妖怪はもういない...』

『あの日、おれのおまもりは妖狐のちからをうばい...」

「妖狐をただの人間にしてしまったのだった」
以下略



61: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/04(日) 00:11:54.13 ID:TJhFqodr0
『おれは今、父さんが遺した書物や手帳をよみながら』

『父さんのようになれるよう、日々勉強している』

男「あ、このジロウだけど、食欲ももうもどってきてるぜ』
以下略



62: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/04(日) 00:15:40.42 ID:TJhFqodr0
男「...かわった髪飾りだな」

女(狐耳)「偶然みつけてな...どうじゃ!麗しきワシが帰ってきたじゃろう!」

男「ああ、よく似合ってる。かわいいよ」ニコ
以下略



63: ◆.rY2qo2h4vIA[saga]
2015/01/04(日) 00:20:21.33 ID:TJhFqodr0
妖狐「お主のことを考えると心臓が暴れまわってしまうという狐がおるんじゃが...」

男「ああ...それだけは治したくないかな」ギュ

妖狐「///」
以下略



64: ◆.rY2qo2h4vIA[saga sage]
2015/01/04(日) 00:26:21.31 ID:TJhFqodr0
超展開プラスなんだこれENDでした
少し言い訳を書いておきます

今日で連休が終わり、明日からは家にもかえってこれないという状況のなか書きました
時間と才能が足りなかったんです
以下略



65:名無しNIPPER[sage]
2015/01/04(日) 00:27:52.54 ID:hzFZJIdmo
おつおつ


66:名無しNIPPER[sage]
2015/01/04(日) 00:33:47.76 ID:wbNHxOB2O
完結乙!
確かに短くは感じたけど、本当に初投稿なのかと思うくらいしっかりとした内容で、和ませてもらいましたwww
暇な時があれば是非、また書いてみて下さい!


67: ◆.rY2qo2h4vIA[saga sage]
2015/01/04(日) 00:54:51.94 ID:TJhFqodr0
HTML化以来出してきました

>>65さん>>66さんありがとうございます



68:名無しNIPPER[sage]
2015/01/04(日) 00:55:02.54 ID:7LxVbCUW0
乙乙
次は時間のあるときにリベンジオネシャス。


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