過去ログ - 【安価】艦これ『ハートフル?』学園もの
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名無しNIPPER
2015/01/04(日) 20:46:35.19 ID:IW8nhUoH0
提督「この家も久しぶりだな。なんか前よりボロくなった気がするな」
バス停から降りてそう遠くない所に、昔提督が住んでいた家がある。
心なしか、昔に比べて老朽化したように見えるが、住む分には問題はないだろう。
そんなことを何気なく思いながら、提督は鍵を開けた。
提督「...ただいま」
母「...おかえりなさい」
小さく呟かれた提督の言葉に、それよりも小さな声で返事が返される
母「久しぶりね。...葬儀以来かしら。」
提督「...そうだな」
そこには、親子の会話とは思えない、詰まるような空気が流れていた。
母「そう...部屋は、あなたが昔使ってた部屋を使って頂戴。荷物はそこに運んであるわ」
提督「...わかった」
再び短く返事を返すと、提督は母の言葉通りに、かつての自分の部屋へと入っていく。
綺麗に掃除されたその部屋には、少数の段ボールと、それほど大きくないタンスに、真新しいベッドが鎮座しているだけで、他には何もなかった。
提督「はは、こんなに狭かったけか、この部屋」
子供の頃使ってた部屋は、今の提督には幾分狭く感じられた。
提督「でもまあ、そんな困ることもないからいいか」
提督「にしても、あの人も随分変わったな。いや、単純に老けただけか」
そう呟いた言葉は、誰の耳にも入ることなく、家の静かさに飲まれていった。
提督「あーチクショウ、春先だつてのに、意外と寒い。部屋に上着置いてきちったよ」
部屋の整理を手短かに済ませた提督は、母親に告げることなく家を出た。
何処か行く宛があるわけではないが、家にいるよりはマシだろうと思って出てきたのだ。
しかし、思わぬ寒さに提督は自分の判断に早くも後悔し始める。
提督「マジでついてねぇ。家も外もクソ食らえだ。」
理不尽な暴言が、寒さで凍える提督の口から漏れる。
それでも、提督は、家に戻るつもりはなかった。
提督「お?あんなとこにコンビニ出来たのか。ラッキー。さみーし、ちょっと寄ってくか」
そうして意味もなくかつて歩いた道を歩いていると、そこには、提督がこの町を、出てから作られたであろうコンビニがあった。
引っ越してからというもの、スッカリと都会に慣れてしまった提督にとって、このコンビニは、なんとも魅力的に写った。
イギリスに行ったときのカップ麺状態である。
故に提督は、嬉々として、そのコンビニにはいろうとした。
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