過去ログ - P「......会員制オーディション?」
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4:名無しNIPPER
2015/01/04(日) 04:25:10.53 ID:OrkLoRtG0
凛「......ごめん。プロデューサー。実はもう知ってるんだ。」

P「.........なにを、だ?」
ペンを持つ指が震える。
歯がカチカチを音を鳴らす。
心臓の音がやけに、大きく聞こえた。

凛「えっと、テレビの仕事なんだよね?それに出られれば、私ももっと有名になれるし、事務所も大きくなるんだよね?」

P「そうなる.........かもしれない。確約はないが、チャンスではある。でも!」
自分は何を言っているんだ?
これじゃあ、行けと言っているようなものじゃないか!

凛「だから!...だから、私行くよ。べ、別に初めてっていうわけでもないし、それに、今の女子高生って色々進んでるし...」

凛「だから、大丈夫...だ、大丈夫なんだよ...」
凛はうつむき泣いた。
俺はその震えている肩を。
小さな肩に手を伸ばすことが出来なかった。


震える手が、正確に番号を押した。
おそらく、自分の声も震えていただろう。
『約束』を取り付けてしまった。

【明後日の夜7:00 千川ホテルにて】

俺は、凛に。
大事なアイドルに。
自分で、アイドルにした少女に。
『死刑宣告』をした。


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