過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part2
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名無しNIPPER
[saga]
2015/03/28(土) 15:48:37.43 ID:GFjDhtPAO
>>655
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「持ち時間残り300秒」
(…くそっ、時間がない。…間に合うか?…いや、間に合わせてみせる。女王陛下の御名において。)
私は、額と背中ににじむ冷や汗を感じながら、そう胸の中でつぶやいた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私の名はジェイ・ムズボンド。
イギリス秘密情報局SISに所属するエージェントだ。
休暇に来たはずの、この極東の島国で、私はかつてない危地に陥っていた。
(一刻も早く、この逃げ場のない高速道路を降りて、一般道に入らねば…!)
ロシアンマフィアの女ボスとやりあった時も、ヴァチカンの特務機関に追われた時も、これほどの焦りを感じたことはない。
(こんな時に、まさか渋滞につかまるとはな…!くそっ、動け、動いてくれ!)
レンタカーのハンドルを握る手のひらが、粘っこい汗で滑る。
先程から、料金所のランプはすぐ前方に見えているというのに。車の列は遅々として進まない。
(ここを乗り切れれば私の勝ち。間に合わなければ…)
その場合のことは、想像したくもない。
前の車の赤いブレーキランプが消え、するすると動き出した。
それに続こうとサイドブレーキに手をかけた瞬間。
私の全身を冷たいものが走り抜ける。
(ヤツが…来た…!!)
敵意とも殺気とも違う、この気配。全身を襲うこの寒気と恐怖。
動かねばならない。
車を動かさねばならない。
だが、私の体は硬直し、動けなかった。
(動けば…やられる…!!)
その時。
背後の車がクラクションを鳴らし、それを機に、ゆるやかに、だが確実に、金縛りは解けていった。
そろそろと息を吐き出し、背後の車に軽く手を上げてから、アクセルを踏む足に力をこめる。
ヤツめ、ひとまずここで私を襲うのは、やめにしたらしい。
続く
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