過去ログ - 【カレイドスター】そら「今夜の すごい 相手」
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1: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 20:17:28.12 ID:Eb81FKCZ0
そらとレイラさん 百合 エロ 書きためなし
いくとこまでいく予定ですのであしからず



オレンジの照明へ吸い込まれるように彼女は飛んでいた。
飛ぶ、という表現が人間に適しているかは分からないが、
彼女の演技を見た者ならば、一度は錯覚する。

そらの背中にある――翼を。

「レイラさん!」

上空から舞い降りてくる少女。3回宙返りした後、マットの上に見事なバランスで着地した。
はっとして、私は声の方を見やった。

「そら、演技は見事だけれど、意識が集中できていないわね。何を考えて演技していたの?」

「え?! い、意識ですか?」

そらは驚いた顔で、唇を尖らせた。

「ええ、そうよ。まさか、私に見られて緊張していたなんて……」

「ち、違います違います!」

「そうよね。じゃあ、ダンスパーティーのことかしらやはり」

「う……」

「見知らぬ男性と踊るなんて、今に始まったことではないでしょ?」

「で、でも」

「もしかして、ユーリの言っていたこと気にしてるんじゃないでしょうね」

「あう……」

「確かに中には婚約者を求めて来る人もいる。でも、私たちが最高のパフォーマンスをするのと何か関係がある?」

「レ、レイラさんは、私がそういう目に合ったらどうしますか……?」

「祝福するわ」

「で、ですよね」

「ほら、バカなこと言ってないで」

「は、はい!」

私こそ、そらの演技に集中できていたのか。
その疑問を悟られぬように、

「もう一度、やってみましょう」

「はい!」

「これが終わったら、パーティードレスに着替えるわよ」

「は、はい!!」



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2: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 20:34:10.44 ID:Eb81FKCZ0
なぜ、私がブロードフェイを離れカレイドスターにいるかというと、このパーティーに呼ばれたからだった。
世界各国の劇団関係者が一堂に会するイベントで、私も呼ばれるのは今回が初めてだった。

短く切った後ろ髪に、果たしてドレスが合うかと乙女らしい悩みも抱いたりもした。
そんな憂慮も束の間、パーティーの主催者側から今回のパーティー用の演舞を作って参加して欲しいと申し入れがあった。
以下略



3: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 20:45:54.74 ID:Eb81FKCZ0
私自身、人の心配をしている場合ではない。
今回、皆仮面を被って会に出席する。
中には、この一大興行を見るために、各国の政治家やジャーナリストなんかも集まっている。
怪我でもさせれば、極論だが国同士の争いに――なんてことになりかねない。

以下略



4: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 21:02:48.22 ID:Eb81FKCZ0
数時間後――


ユーリが私の斜め後ろに立ち、くつくつと笑っていた。

以下略



5: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 21:16:39.90 ID:Eb81FKCZ0
「ああ、彼はミラノから来た人でね、控室で知り合ったんだ」

ユーリがスラスラと口から出まかせを言う。
私も、それに便乗するように、声のトーンを低くした。

以下略



6: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 21:24:58.40 ID:Eb81FKCZ0
アンナだ。
私と同じように男装をさせられている。
彼女は、また、なんとも分かりやすい恰好をしていた。

「あ、ちょ、君達……やめ、あ、誰か! 助けて!」
以下略



7: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 21:41:54.62 ID:Eb81FKCZ0
挨拶が終わり、その後、照明が消え、聞き覚えのある声が響き渡る。

「ケンだ」

そらが言った。
以下略



8:名無しNIPPER[sage]
2015/01/04(日) 21:46:26.20 ID:DOp0yDppO
カレイドスターとか俺得すぎる


9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/01/04(日) 21:50:42.52 ID:Eb81FKCZ0
「楽しそうだね」

そらの横顔を見て、私は言った。

「え、分かりますか?」
以下略



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